乗馬用品・馬具&ライフスタイル JODHPURS (ジョッパーズ)

初心者でも理解できる!頭絡の付け方をマスターしよう

JODHPURS

2023/6/30

馬と頭絡のイメージ

馬具の一つ、頭絡。

初心者の方の中には、頭絡を付けるときに緊張する人もいるのではないでしょうか。

馬の口にハミを噛ませながら付けるため、噛まれる心配をする人もいるかも知れませんね。
また複数の革ひもがあるのでどれをどうしたらいいの?と、混乱する人もいるかもしれません。

そんな人も仕組みが分かれば大丈夫!しっかり頭絡の付け方をマスターしましょう。

この記事で分かること

・頭絡の役割
・頭絡の各パーツについて
・頭絡の種類
・頭絡の付け方

頭絡(とうらく)の役割とは?

頭絡は『頭』という漢字が使われていることからもわかるように、頭に装着し馬の動きを制御するハーネスのような役割をします。

また馬を繋いでいるときや誘導するときには、曳き手を装着する役割も担っています。

頭絡の各パーツについて

頭絡の各部名称のイメージ

頭絡は複数の革ひもと銜(はみ)や手綱(たづな)で出来ています。

馬に装着する前に頭絡を見てみるとたくさんの革ひもがあり、どの革ひもがどこにくるようにすればいいのか混乱するかもしれません。
初心者の方が混乱するのも仕方がありません。

ここから革ひもを一つずつ説明します。

革ひも一つ一つに役割があるので、それを理解することで仕組みがわかり、頭絡の付け方もマスターできます。

項革(うなじがわ)・頬革(ほほがわ)・喉革(のどがわ)

耳の後ろを通る項革(うなじがわ)、頬に沿う「頬革」、頭絡が頭から外れるのを防ぐ「喉革」があります。

頬革と喉革は長さが調節できるようになっています。

長さの調節の目安として、頬革は頭絡を装着したときに口の脇に銜によって圧迫されてシワが1〜2本出来る程度の長さに調整するようにしましょう。

喉革は人間の拳が入るくらいのゆとりを持たせて長さを調整します。

額革(ひたいがわ)

額革のイメージ

額革(ひたいがわ)とは、馬の額部分にあたる紐状のもので頭絡の一部です。

馬の顔の中で一番目立つ物なので、ラインストーンやスワロフスキーなどの装飾が付いた額革もあり、ドレスアップをしておしゃれを楽しむこともできます。

また額革はおしゃれを楽しむだけでなく、項革が後ろに滑っていくのを防ぐ役割もあります。

カラーや素材など種類も豊富なので選ぶのも楽しくなります。

鼻革(はながわ)

鼻革(はながわ)は輪っかになっており、口が大きく開くのを防ぐ役割があります。

またそれだけでなく、馬にプレッシャーを与えて従順にするための道具でもあります。

役割を考えると締め付けの強さは強い方がいいように感じますが、鼻革と鼻梁の間は指2本分くらい空けるようにしましょう。

締め付けがきつい場合、馬はストレスを感じるだけでなく、心拍数が増加したり、眼の温度が上昇したりと体にも変化が出てきます。

銜(はみ)・手綱(たづな)

乗馬のハミと手綱のイメージ

銜(はみ)は馬の口に咥えさせる道具です。

ところで口の中にずっと銜があることで、馬は痛みを感じないか気になりませんか。

実は馬には「歯槽間縁(しそうかんえん)」といって前歯と奥歯の間に歯が生えない部分があります。
その位置に銜が当たるようにするため、痛みはないようです。

そのため、この位置で正しく銜が咥えられるように頭絡のサイズを調整します。

手綱(たづな)は騎乗するときに手に握ることで、停止などの指示を出します。

関連記事:
正しく覚えて使いこなそう!ハミの種類、使い方

手綱の選び方

頭絡の種類

水勒と大勒のイメージ

頭絡に種類があるのをご存知でしょうか。
大きく分けると、「水勒(すいろく)」と「大勒(だいろく)」の二つです。

水勒は一般的な頭絡で、「水勒銜」という銜を一つだけ使うタイプです。
口角に当たる部分にある、銜輪という金具で手綱も繋がり、手綱の指示が銜に伝わることで馬は指示に従います。

馬にとってこの頭絡は、口への刺激がソフトなのが特徴です。
そして乗馬初心者から障害飛越・馬場馬術・外乗・馬車用としても広く使われています。

大勒は、「大勒銜(だいろくばみ)」と小さな水勒銜の2つの銜を合わせて用いる頭絡で、口の端に作用する銜枝(はみえだ)があるので、口元を見るだけでわかります。

大勒は、水勒に比べて指示を細かく、大きく伝えることができます。
そのため、上級の馬場馬術や障害飛越で使われることが多いです。

また、ジョッパーズでは様々な種類の頭絡を取り扱っています。
セットになっているものやクリスタルがあしらわれたものもありますので、ぜひ愛馬に似合うお気に入りを探してみてください。

頭絡の付け方

頭絡の役割やパーツについて理解できたら、頭絡の付け方を覚えましょう。

頭絡をつける手順

①馬の左側に立ち、無口の左側の鎖またはロープをはずす

②馬の首に手綱をかける

③無口をはずす

④馬の顔の右側に回した右手に頭絡をもち、左手で銜を馬の口にあてがう

⑤馬が銜を咥えたらすぐに項革を耳にとおす

⑥両耳が項革と額革の間からでているのを確認

⑦喉革・鼻革・頬革の長さを確認・調整

⑧前髪を整える

頭絡を正しく付けられたかのチェックポイントは?

頭絡が付けられたら、正しく付けられているかチェックしてみましょう。

耳は項革と額革の間からでていますか。喉と喉革の間は拳一つ分空いていますか。
鼻革はきつすぎませんか。頬革の長さはどうでしょうか。

騎乗前に必ずチェックしましょう。

まとめ

馬と頭絡のイメージ

乗馬をするなら一人で馬装ができるようになる必要があります。
しかし、初心者の方は頭絡が上手く付けられないこともあるでしょう。

革ひもがたくさんあって混乱するかもしれませんが、パーツ毎にみていくと仕組みが分かって理解がしやすくなります。

また銜を咥えさせるのに噛まれないか心配になったり、首を大きく振ることで恐怖を感じたりしてしまうかもしれませんが、ポイントを押さえれば大丈夫。

そして頭絡が付けられたら、正しく付けられたかを騎乗前にチェックし、安全に騎乗できるようにしましょう。

このページをシェアする

CATEGORY

最近チェックした商品

MAIL MAGAZINEメルマガ登録

トップに戻る