乗馬用品・馬具&ライフスタイル JODHPURS (ジョッパーズ)

サラブレッドより速い馬?!「クォーターホース」をご紹介!

JODHPURS

2023/2/24

クォーターホースのイメージ

競馬でもわかるように、馬って走るのが速いですよね。

 

草食動物である馬は、肉食動物から狙われたとき、攻撃したり、戦ったりせず速く走れる肢を活かして全速力で逃げます。

 

そんな馬の中でサラブレッドより速く走れる馬、「クォーターホース」をご存知ですか?

 

今回は、クォーターホースを詳しくご紹介します。

 

 

瞬発力抜群!「クォーターホース」の概要

クォーターホースは、正式にはアメリカンクォーターホース(American quarter horseと呼ばれる馬の品種です。

 

クォーターホースの歴史はアメリカの開拓時代まで遡ります。

 

ヨーロッパから連れてきたアンダルシアンとサラブレットやアラブ種またはマスタング等を交配し改良を重ねて成立。

 

そしてアメリカで、乗馬・農作業・馬車馬などさまざまな用途で使用されてきました。

カウボーイが乗る馬としても有名です。

 

現在はウエスタンスタイルの乗馬に使われていますが、その他にもロデオ競技用やトレッキング、競馬場の誘導馬などたくさんの用途で活躍しています。

 

全世界で400万頭以上が登録されており、数ある馬の種類の中で世界で最も頭数の多い品種です。

 

 

クォーターホースの特徴は?

横向きの馬の顔のイメージ

クォーターホースは標準体高は150㎝、体重は400㎏でサラブレットに比べて小柄ですが、がっしりした筋肉質の体型をしています。

 

食事に関しては粗食にも耐えます。

運動面では、短距離の瞬発力に優れていて、急発進・急停止等も器用にこなす馬です。

 

そんなクォーターホースは、馬の中では軽種と重種の間の『中間種』の種類に分けられます。

 

中間種は、乗用馬・馬術競技用・馬車馬など用途に合わせてさまざまな品種があります。

 

また、馬術競技の中でも馬場馬術用・障害飛越用・ウエスタン乗馬用などその種目に合わせて選別し、育成されているのです。

 

クォーターホースは穏やかで人間に従順な性格のため、乗用馬として非常に優れています。

特に馬場馬術競技での活躍が多いです。

 

 

クォーターホースの名前の由来

クォーターマイルレース(1/4マイル競走、約402m)からきています。

クォーターホースは瞬発力に優れているため、短距離のクォーターマイルレースではサラブレットよりも速いといわれています。

 

 

サラブレッドとの違い

サラブレッドは、18世紀初頭にイギリスでアラブ種や狩猟に用いられたハンターというイギリス在来の品種から競走用に品種改良された軽種の馬です。

 

つまり、競争馬として改良された品種です。

 

イギリスで競走用に改良されたサラブレットと、アメリカの開拓時代に乗馬・農作業・馬車馬としてさまざまな用途で使用されたクォーターホース。

 

その違いを比較してみましょう。

 

 

サラブレッドとクォーターホースを比較!

まずは体格を比較してみましょう。

 

サラブレッドの標準的な体高は160〜170cm、体重は450〜500kgです。

そして、クォーターホースの標準的な体高は150cm、体重は400kg。

身体の大きさを比較するとクォーターホースの方が小柄です。

 

また、サラブレッドは怪我をしやすい特徴がありますが、クォーターホースは丈夫な面もあります。

 

次に性格を比較してみましょう。

 

サラブレッドは物音や閃光などに敏感なところがあったり、臆病な性格で精神的にもデリケートな品種です。

一方、クォーターホースは穏やかで大人しい性格であり、物怖じしない品種でもあります。

そのため人が集まるイベントや競馬場での誘導馬としても役目をしっかり果たしてくれます。

 

 

クォーターホースの最高速度(時速)は?

クォーターマイルであればサラブレットに勝てるといわれるクォーターホースの最高速度(時速)は、時速55マイル(約88.5km/h)ほどにもなります。

 

どれだけ速いかイメージできますか?

普通乗用車が、高速道路で速度指定がない区間を走行する場合の最高速度が100km/hとされていることと比較すると、驚愕の速さですよね。

 

 

競走馬としては使われる?

馬と馬に乗る女性のイメージ

とても脚が速いクォーターホース。

なぜそんなに走るのが速いのに競馬の世界ではサラブレッドばかり脚光を浴びているのでしょう。

 

実はクォーターホースは、アメリカではクォーターレース用の競走馬として活躍していますが、日本では競走馬として使われていません。

 

その理由は、日本にはクォーターレースがありませんし、通常のコースではサラブレッドには敵わないからです。

 

クォーターホースは瞬発力には優れていていますが、持久力はサラブレッドの方が優れているため、短いコースでも1000mある日本の競馬場ではサラブレッドに脚光が集まってしまうのです。

 

でも、競馬場で誘導馬としてお仕事をしているクォーターホースもいるので、競馬場でクォーターホースを見る機会はありますよ。

 

 

サラブレッドの脚の速さは?

サラブレッド(Thoroughbred)の語源は、「Thorough(徹底的な・完璧な)」+「Bred(改良・育てられたもの)」を組み合わせたもので、人の手によって血統を厳格に管理された品種です。

 

小さな頭に大きな身体、長く伸びた四肢、胸や臀部の筋肉。

見た目も美しいサラブレッドは「人の手が作り出した走る芸術品」ともいわれています。

 

しかし、この美しい容姿は速く走るために作り上げられたものでもあります。

 

その結果、競走馬として鍛えられたサラブレッドは、人を乗せた状態で時速60〜70kmものスピードで数分間走り続けることができるのです。

 

 

まとめ

競馬場で脚光を浴びるサラブレッドより速く走れる馬、クォーターホース。

 

瞬発力が優れていたり、急発進・急停止ができる器用な馬で、性格は穏やか。

しかし、持久力はサラブレッドの方が勝り、競走馬としては活躍の場がありません。

 

そんなクォーターホースは、ウエスタン乗馬や馬場馬術、競馬場の誘導馬などさまざまなところで活躍しています。

 

 

 

このページをシェアする

CATEGORY

最近チェックした商品

MAIL MAGAZINEメルマガ登録

トップに戻る