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内方姿勢での柔軟運動(2)【~馬にたずさわる人全てが調教者~51】

長谷川雄二

2020/12/1

 

前回の内方姿勢での巻乗りが綺麗な円運動をスムーズにできるようであれば、

常歩、速歩で6~4m、駈歩では8~6m程度の小さな円運動をいつでもスムーズに描けるよう色々な図形を描いてみましょう。

 

⑴ 蛇乗りをベースにします。
※蛇乗りとは、短締跡から長締跡に回転する際、半輪乗りをして反対の長締跡に直行進したら内方姿勢を切り替えて再び長締跡上で前の輪乗りと反対の手前の半輪乗りをして直行進、これを繰り返して蛇がグネグネと短締跡から短締跡まで繰り返す図形です。半輪乗りのことを湾曲と呼びます。例えば”3湾曲の蛇乗り”であれば半輪乗りを締跡上で3回行います。この運動により内方姿勢の整正、馬体の真直性、姿勢の滑らかな切り替え、馬体の柔軟などを良化させることが出来ます。

 

①.始めは大きな湾曲から徐々に小さな湾曲で数を増やし行きます。
②長締跡での半輪乗りのところで円運動を入れます。良い馬体の屈曲を感じるまで何回してもよいでしょう。
③締跡上の円運動部分にカラーコーンを置きその内側を通る様にして大きさを規制します。
④直線上中央に狭路になるように横木2本を置き、この間で真直性の確認をしたり、歩法の切り替え、停止、踏歩変換などをします。

 

蛇乗り運動をこの様に利用する事で騎乗者は正確な扶助を、扶助の切り替え、切り替えのタイミング等正確な動作を身に付ける事ができます。
馬も同じ様に、正確な動き、スムーズな肢の運び、前後左右の馬体の柔軟を身に付けます。

 

こうして初めて、美しく、優雅で滑らか図形を描く事ができるのです。

 

 

令和2年12月
長谷川 雄二

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