手綱の選び方
乗馬において手綱は馬と人間が繋がるための非常に大切な馬具と言えます。
そのような大切な役割を持つ手綱を適当に選んでいませんか?
良い意味でも悪い意味でも、馬に大きな影響を与えることができる手綱を適当に選んでしまうのは非常にもったいないことです。
そこでこの記事では「手綱のおすすめの選び方」について詳しく解説します。
この記事を参考に適切な手綱を選べる、ワンランク上のライダーを目指しましょう。
この記事で分かること
・手綱の役割について
・手綱の主な4つの種類
・初心者でも使いやすい手綱について
・手綱の選び方と注意するポイントについて
手綱の役割とは?
手綱の主な役割はハミと繋いでハミを自在に動かすことで、馬にブレーキや左右への移動を合図することです。
馬と人間が繋がることができるとても大切な部分といえます。
手綱の種類
手綱にはいくつかの種類があります。
その時の環境や状況に応じてそれらの種類を使い分けることで馬と人間の両方に良い影響を与えてくれます。
以下の記事では一般的に使われることの多い手綱の種類を4つ紹介し、それぞれの特徴や使う場面などについて詳しく解説します。
布手綱(WEB 手綱)
布手綱は、手綱の中で最もポピュラーで使っている方が多い種類です。
全体が布でつくられていてストッパーと呼ばれる部分のみ革でできているものが多く「軽くて柔らかいので、握りやすい」「汗や湿気に強く、防水性があるため丈夫でこまめなお手入れを必要としない」のが特徴です。
ゴム手綱(ゴム手綱)
ゴム手綱は、ゴム材料を使用して作られている手綱のことを指します。
「耐久性が高い」「柔らかいことに加え、手が滑りにくいので握りやすい」「汗や湿気に強く、防水性がある」のが特徴です。
一方で、材料がゴムであるため手綱の長さが伸縮してしまうことから馬の繊細な感触を感じ取れないなどのデメリットもあります。
ある程度馬に乗れるようになってハミ受けや複雑な運動をする際には避けた方がいいかもしれません。
ゴム編み込み布手綱(NON SLIP REINS)
ゴム編み込み布手綱は、布地にゴムを編み込んだ手綱のことを指します。
布手綱の握りやすさとゴム手綱のグリップ力を併せ持っています。
そのため手汗などで手が滑りやすくなっている状況でも手綱が滑らず、安定して操作することができます。
革手綱(革手綱)
革手綱は、革材料を使用して作られている手綱のことを指します。
基本的には牛革が使われることが多く「耐久性が高い」「自然素材特有の伸縮性がある」「手とのフィット感に優れている」のが特徴です。
一方で革は湿気に弱いため、長期間使い続けるにはこまめなお手入れが必要となります。
革の馬具のお手入れ方法については以下の記事を参考にしてください。
初心者にも使いやすい手綱はどんなもの?
乗馬初心者の方が手綱を選ぶ際には「使いやすさ」に焦点を当てて選択することが重要です。
使いやすい手綱の基準は以下の通りです。
- ・握りやすい素材と分厚さであること
- ・汗や雨で濡れていてもグリップ力があり滑りにくいこと
- ・ストッパーがついていてどのくらいの長さで握っているか視覚的に分かること
- ・丈夫で長く使えること
手綱を選ぶ際はこれらの基準を参考にしてみてください。
もし初心者の方が手綱の選択で迷ったら布手綱もしくは革手綱を選んでおけば間違いありません。
手綱のおすすめの選び方と注意するポイント
手綱を選ぶ際には、使いやすさに加えて手綱を使用する状況に合った手綱を選ぶことが大切です。
例えば、競技で使用する場合は、滑りにくく安定した操作ができる手綱。
楽しんで乗馬をしたい場合は、軽くて柔らかく、握りやすい手綱がおすすめです。
また、使用する環境や気候によっても手綱の選び方が変わります。
例えば、汗や雨で湿気が多い場所で使用する場合には、防水の手綱や汗を吸収し、湿気を逃がす手綱が適しています。
その他にも手綱を選ぶ際には、馬ごとの特徴や性格も考える必要があります。
馬の特徴や性格に合った手綱を選ぶことで、馬に負担をかけずにスムーズな騎乗ができます。
騎乗する馬が決まっている場合にはインストラクターの方に馬の特徴を聞いておくと適切な手綱を選ぶ参考になります。
また、手綱を使う上で注意しなければならないのが劣化です。
手綱が劣化していると騎乗中に切れてしまう危険があり、もしそうなってしまうと馬を制止させる方法を失い、落馬に繋がってしまいます。
手綱を選ぶ際には劣化しているものは避けましょう。
最後に、この記事の要点をまとめると以下の通りです。
・手綱は人間と馬が繋がるための大切な役割を持つ道具
・手綱には「布手綱」「ゴム手綱」「ゴム編み込み布手綱」「革手綱」の種類がある
・初心者が手綱を選ぶ際には使いやすさを重視するのがおすすめ
・手綱を使用する状況や環境によって種類を選ぶ
・手綱の劣化は大事故につながるので注意する
この記事を参考にあなたにあった手綱を探してみてください。