乗馬キュロットの選び方
乗馬で騎乗する時にの必須アイテムといえば乗馬キュロット。
この記事では快適性と動きやすさも合わせて乗馬キュロットを選ぶ際に知っておきたいポイントを重点的に解説していきます!
この記事で分かること
・乗馬用キュロットの種類と違いがわかる
・自分にあった乗馬用キュロットの選び方がわかる
■乗馬キュロットについて
乗馬キュロットとは乗馬の動きに合わせた丈夫な素材や特殊な加工がされた乗馬用のズボンです。
一般的なズボンと比べて耐久性や伸縮性に優れており、乗馬に適した縫い目の位置になっているため騎乗中の摩擦も軽減されます。
外傷から足を保護する役割もあるため、季節に関わらず足首までの長ズボンになります。
乗馬キュロットにはオールシーズンで使用できるものだけでなく、
- ・通気性の高い夏用キュロット
- ・保温性の高い冬用キュロット
という選び方もあるので季節や気温によって使い分けることも可能です。
さらに鞍(くら)と触れる部分に滑り止めが付いているキュロットは馬の上でバランスを取るのに効果的で上達に役立ちます。
例えば軽速歩(けいはやあし)や障害の飛越姿勢では膝で鞍を軽く挟んで鐙(あぶみ)の上に立つような動作をするため、滑り止めがあると安定しやすくなります。
乗馬ライセンスの取得を目指している方や本格的に乗馬を習いたい方はキュロットの着用をおすすめします。
■乗馬キュロットの種類と違いについて
キュロットは鞍に密着する内股・ヒップ部分の生地や形によって3種類のタイプがあります。
尻革/フルグリップ
女性用キュロット尻革/フルグリップの商品一覧
男性用キュロット尻革/フルグリップの商品一覧
子供用キュロット尻革/フルグリップの商品一覧
鞍に触れる大部分のヒップから膝の内側にかけて革もしくはシリコングリップの滑り止めが付いたもの。グリップ力が高く最も滑りにくい。
膝革/ニーグリップ
女性用キュロット膝革/ニーグリップの商品一覧
男性用キュロット膝革/ニーグリップの商品一覧
子供用キュロット膝革/ニーグリップの商品一覧
膝の内側に革もしくはシリコングリップの滑り止めが付いたもの。障害をジャンプする際は膝で鞍を挟んで身体を支えるため、障害飛越では好む方も多い。
共布
ヒップや膝の内側にキュロットと同じ生地を当てたもの。他のタイプと比較するとグリップ力はないがごわつきは少ない。
一般的に最も滑りにくく丈夫な尻革/フルグリップタイプを選ぶ方が多いですが、デザインや履き心地などの好みでお選び下さい。
■革とシリコングリップの違いについて
尻革・膝革は昔ながらのタイプで、革部分が起毛した合皮スエードで滑り止め効果があります。
フルグリップ・ニーグリップは生地にグリップ力の強いシリコンがプリントされています。
シリコンの模様や面積によりグリップ力の強弱が変わってきます。
革タイプは厚手でごわつくので、よく伸びてフィット感が良いシリコンタイプが人気です。
■レギンスタイプについて
乗馬用ズボンにはフロントファスナーのないレギンスタイプもあります。
キュロットと比較して伸縮性のある生地を使用しているので、ベルトがなくても体にフィットして動きやすく楽な履き心地が人気ですが、体のラインが出やすいため好みが分かれる場合もあります。
レギンスタイプにも尻革/フルグリップ、膝革/ニーグリップがあります。
■足首のタイプについて
乗馬キュロットは足首周りをマジックテープで留めるタイプと、伸縮生地のタイプがあります。
マジックテープは昔ながらのタイプで厚手でごわつくので、よく伸びてフィット感が良い伸縮生地タイプが人気です。
■サイズについて
乗馬キュロットは小さすぎると窮屈で動きにくくなり、大きすぎるとしわになった部分が騎乗中に擦れてしまう場合があるのでぴったりか少し大きめのサイズをお選びください。
レギンスタイプは伸縮性が高く、ベルトループがないものもあるのでぴったりのサイズをおすすめします。
■カラーについて
乗馬キュロットは騎乗中にヒップや内股の部分が鞍と擦れて、洗濯しても落ちにくい黒いシミが徐々についていきます。
ブラックのカラーですと汚れや黒いシミがほとんど目立ちません。
なお、砂ぼこり等の明るい色の汚れはブラックですと逆に目立ってしまいますが、洗濯で簡単に落ちる汚れです。
ベージュ等の明るいカラーですと砂ぼこり等の明るい色の汚れは目立ちにくいです。
また公式の馬術大会では白キュロットが正装となり、着用が規定されていることが多いので注意してください。
※大会によって規定は異なりますので、大会の運営事務局へご確認願います
■まとめと選び方の注意するポイント
乗馬は下半身の動きが重要なので乗馬キュロットも騎乗する上で重要になります。
キュロットも商品によっては高額なものもあるので、ご自身にあった失敗しないキュロット選びの参考にしてもらえればと思います。
始めたばかりでどのタイプを選べばいいか全く分からない、という場合はオールマイティに使いやすいシリコンのフルグリップで足首が伸縮生地のタイプがおすすめです。
様々なブランドのおしゃれなキュロットがありますので、お気に入りのキュロットを見つけて乗馬をより楽しみましょう。
乗馬キュロット選びの3つのポイント
・滑り止めと形は自分に合ったものになっているか
・サイズは合っているか?
・馬術大会で使用する場合、色は規定に準じたものか?