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乗馬用 鞭の使い方

乗馬用鞭のイメージ

乗馬用の鞭(むち)は主に馬に明確な合図を出したいときに馬に当てて使用する棒状の道具です。
乗馬をはじめたての頃はあまりなじみのない道具かもしれません。初心者の方は使う機会が少ないことから

・渡されたのはいいけどどうやって使うの?
・鞭を使ったらどんな効果があるんだろう?
・鞭で馬を叩いているのを見るけど馬は痛くないのかな?

などなど。このような疑問を持っている方も多いはず。
そこでこの記事では、初心者でも分かりやすいように乗馬で使われる鞭についてどこよりも詳しく解説します。
この記事を読めば鞭の基本的なことが分かります。

この記事で分かること

・鞭を使う目的
・鞭の種類とその使い方
・初心者が鞭を使うときの注意点

この記事はこのような方にオススメ

・鞭について詳しくなりたい初心者の方
・鞭について悩みを持っている方

鞭を使う目的とは

乗馬用の鞭は絶対に適当に使ってはいけません。
そのようなことにならないよう、以下の記事では乗馬用鞭の基本的な効果や使う場面などについて解説します。
この記事を参考に正しい鞭の使い方を身に付けましょう。

鞭の効果

乗馬用の鞭の効果は馬に明確な合図を伝えられ、馬がテキパキと動くようになることです。
よく、馬を叩いてその痛さを利用して馬を走らせる。と勘違いしてしまっている方も多いですがこれは間違いです。

鞭を使う場面

鞭を使うべき場面は様々ありますが、主に「脚の合図だけでは馬があまり反応しない」ような場面で使われます。
鞭は脚での扶助よりも強い推進を与えられるのでどうしても馬が動いてくれないといった時には重宝します。
その他にも、「脚への反応を敏感にさせる」「走るリズムを教える」など鞭は幅広い場面で使われます。

鞭は脚の補助として使う

馬への扶助には主扶助と副扶助の2つの種類があります。簡単に説明すると主扶助は脚。副扶助は舌鼓(ぜっこ)などの脚以外の扶助のことを言います。
鞭は副扶助です。そのためあくまでもメインとなる扶助は脚です。脚での扶助では足らないような場面で鞭を使いましょう。
この関係性が崩れてしまうとホースマンシップに反する行為となる危険性があるので鞭を使う際は十分に注意しましょう。

鞭の使い方

乗馬で使われる鞭には短鞭(たんべん)・長鞭(ちょうべん)・追い鞭(おいむち)の3種類があり、それぞれ使い方や効果が異なります。
以下の記事では種類別に詳しい使い方や特徴を解説しています

短鞭(たんべん)の使い方

乗馬用短鞭(たんべん)のイメージ

短鞭とは50~70cmほどの短い鞭のことです。障害飛越競技や競馬などでよく使われています。
乗馬用鞭の中でも短く軽いため扱いやすく初心者でも安心して使えます。
短鞭は基本的に手綱を持ったまま手首のスナップを効かせて馬の肩にパチッと当てて使います。上手く馬に当たるとビシッというような鋭い音が出ます。
先端が平たくなっているため馬にとって痛みといった点での負担が少ないのが特徴です。

「短鞭の商品一覧はこちら」

長鞭(ちょうべん)の使い方

乗馬用長鞭(ちょうべん)のイメージ

長鞭とは1メートル前後の鞭のことです。初心者は無意識に鞭を振り回してしまうことがあり、馬へ悪影響が及ぶ危険があるため、姿勢や拳の位置が安定してる中級者以上の方でないと長鞭を扱うのは難しいかもしれません。
長鞭は脚の後ろもしくは馬のお尻に当てて使います。鞭が長いため馬に動かしてほしい部分を明確に伝えることができます。短鞭よりも少ない力で強く当たり、馬にとってのプレッシャーも強くなります。
先端が細くなっているため強く叩きすぎるとミミズ腫れができてしまう可能性があるので気をつけましょう。

「短鞭の商品一覧はこちら」

追い鞭(おいむち)の使い方

追い鞭は3メートル前後の鞭のことで基本的に地上に立った状態で目の前の馬を進ませる時に使います。
インストラクターがレッスンで馬を追う際や調馬策などでよく使われます。
本体の先端には1メートル以上のひもがついているのが特徴で、鞭の中でも最も推進力を与えやすい鞭です。

初心者が鞭を使用する時に注意したいこと

鞭を使用する時は「過度なプレッシャーになっていないか」について注意しましょう。
馬は鞭に対してプレッシャーを感じていることが多いです。ほどよいプレッシャーであれば人馬ともに良い影響がありますが、鞭の使い過ぎによる過度なプレッシャーは馬が暴れる・硬直するなど悪影響を与えてしまいます。
その結果、落馬してしまう・まったくいうことを聞いてくれないなどの失敗の原因となります。
他にも鞭を使い過ぎることで馬が慣れてしまい、鞭への反応が鈍くなりさらに強い合図を使わなければならない状態になってしまうこともあります。
基本的には脚扶助の反応が鈍くなってきたときや馬の肢を動かしたいときなどに使いますが、鞭を使うにはその瞬間の判断が必要です。
遅れたり違ったタイミングで鞭を使うと馬はなぜ鞭を打たれたのか理解できず焦ったり怖がってしまいます。
そのような失敗をしないために鞭の使い方をマスターすることはもちろんですが、もう一つ重要なこととしてあげられるのは自分に合った鞭を選ぶことです。

初心者が乗馬用鞭を選ぶ際の注意点は以下の記事にまとめてあります。参考にしてみてください。
初心者におすすめの鞭の選び方はこちら

馬術競技会やライセンステストでの注意点

馬術競技会やライセンステストによっては以下の内容を規定としていることがあります。

・障害 75cm以下
・馬場 120cm以下(競技によっては練習馬場のみで演技中は使用・携帯できません)

※大会によって規定は異なります。詳細は必ず大会の運営事務局にご確認ください。

乗馬用鞭の使い方のポイント

この記事で紹介した鞭の使い方のポイントは以下の3つ。

・鞭は副扶助であるため脚の補助として使う
・短鞭・長鞭・追い鞭などの種類によって適切な使い方をする
・鞭の使い過ぎで過度なプレッシャーを与えない

これらのことをおさえておけば鞭を安全に効果的に使うことができます。
この記事を参考に正しい鞭の使い方をマスターしましょう。

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