乗馬用品・馬具&ライフスタイル JODHPURS (ジョッパーズ)

乗馬用ヘルメットの選び方

乗馬用ヘルメットは騎乗時の落馬などのトラブルから頭部を守る重要なアイテムです。
この記事では乗馬用ヘルメットを選ぶ際の知っておきたいポイントを重点的に解説していきます。

この記事で分かること

・ヘルメットの種類とサイズの合わせ方が分かる
・自分にあったヘルメットの選び方が分かる

乗馬用ヘルメットについて

乗馬用ヘルメットは保護用ヘッドギアの一種で落馬などの衝撃から頭部を保護する役割があります。
さらに馬の肢が当たって怪我をしないために騎乗時以外で馬に触れる時にもヘルメットの着用を推奨している乗馬クラブもあります。
乗馬に関する事故を想定した作りとなっているだけでなく、運動中に着用するために軽量かつ通気性に優れているので、自転車用やバイク用で代用せず乗馬用ヘルメットの使用をおすすめします。

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安全規格について

日本には乗馬用品の安全規格が無いため、安全性の低い安価な製品が販売されている場合があります。
乗馬中は落馬などによる事故の危険性がありますので、ヨーロッパで制定されている乗馬用品の安全規格を満たした製品のご利用をおすすめします。

ヨーロッパ安全規格は落馬や柵への衝突、馬の踏みつけなど、あらゆる事故を想定した厳しい衝撃試験に合格した製品にのみ付与されます。
また乗馬中にヘルメットが脱落しないかなど、様々な角度から安全性を確認したものです。

身体を守れない保護具では着用しても意味がありませんので、ヘルメットをご購入の際には、以下の乗馬用品の安全規格を満たした製品からお選び下さい。

EN1384

日本でも多く見かける一般的な安全規格です。
2016年よりヨーロッパでは新規格VG1に移行したため、現在ヨーロッパでは旧規格となっています。

VG1

2016年より開始された、より安全性を高めた新しい安全規格です。
旧規格より強い衝撃からの保護が求められるため、ヘルメットがやや厚くなっています。

PAS

英国のヘルメット安全規格で、英国でのヘルメット販売にはこの規格に達していることが必須条件です。
BSI (英国規格協会) Kitemark®(カイトマーク)と一緒に表記されています。

ASTM

アメリカの乗馬用ヘルメット安全規格です。欧州品が主流の日本ではあまり見かけません。

89/686/EEC

まれに日本でも見かける安全規格ですが、乗馬用の安全規格ではないためご使用はおすすめ出来ません。

素材について

乗馬用ヘルメットには伝統的なベルベット素材のヘルメットと、硬質プラスチック素材のヘルメットがあります。
近年では軽量で通気性に優れたプラスチック素材が主流です。

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ダイヤル式サイズ調整について

ダイヤル式サイズ調整についての着用イメージ
ダイヤル式サイズ調整タイプは59cm~61cmのように調整が出来るのでサイズを合わせやすいです。
硬質プラスチック素材のヘルメットに多いタイプです。
ダイヤル式サイズ調整が無いタイプは基本的に1cmずつサイズが異なります。
なお、明らかにサイズが合わない場合は危険ですので必ずサイズ交換をするようにしてください。

通気孔について

通気孔についてのイメージ
通気孔付きのヘルメットは蒸れにくく、特に夏場は快適になります。 硬質プラスチック素材のヘルメットには通気孔付きが多いです。

あご紐について

あご紐についてのイメージ
あご紐はチンハーネスとも呼ばれます。
ヘルメットと接続している箇所が3箇所の場合は3点固定式、4箇所の場合は4点固定式といいます。

サイズについて

日本人の頭の形は西洋人と比べ横幅が大きいため、欧米からの輸入ヘルメットは横幅が狭い場合があります。
横幅が狭い場合は頭部(まゆ上あたり)を1周した長さに1~2cm程度足したサイズだとフィットしやすいです。
頭の形は人によって異なりますので、横幅が広いと思われる方はより大きいサイズをお選び下さい。
頭を前後に振って、ヘルメットが動くようでしたらサイズが大きすぎます。
またサイズが小さすぎるヘルメットを長時間着用すると頭が痛くなるのでご注意下さい。
インナーパッドを長く使用しているとクッション性がなくなり、ヘルメットのサイズ感が変わることがあります。

安全上の注意

一度衝撃を受けると内部の衝撃吸収材が変形しますので安全性が低下します。
安全のため衝撃でツバがはずれる構造のものもあります。
強い衝撃を受けた場合は外観上変化がなくとも新品に交換するようにして下さい。
経年劣化により安全性が低下する場合がありますので、5年を目安に新品に交換するようにして下さい。
事故の原因となりますので、正しいサイズ・正しい装着方法でご利用ください。
またヘルメットは頭部への衝撃を軽減しますが完全に事故を防ぐものではありません。

馬術大会の規定について

正式な大会ではあご紐が3点以上で固定されているものを規定としていることが多いので注意してください。
また馬場馬術の場合は黒あるいは濃紺のカラーのみ認められている場合があります。
※大会によって規定は異なりますので、大会の運営事務局へご確認願います。

メンテナンス方法について

ヘルメットのお手入れは固くしぼった布等で軽く拭いて、陰干ししてください。
ベルベットタイプのヘルメットは柔らかいブラシで優しく毛並みに沿って埃などを取りましょう。

メンテナンス方法についてのイメージ

雨で濡れてしまった場合は乾いた布でしっかりと拭き、カビが生えないように陰干ししてください。
ベルベットタイプのヘルメットが雨で濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で軽く叩いて水滴を吸い取ってください。

また乗馬中は汗をたくさんかきますので、取り外しのできるインナーが付いている場合は洗濯表示に従って洗いましょう。

メンテナンス方法についてのイメージ

あごひもも同様に水やぬるま湯に浸しシャンプーもしくはボディソープを数滴手にとり、優しくもみ洗いをして汚れを落とします。
泡がなくなるまでしっかりすすぎ、タオルで水分を取り除いたら、風通しのよい日陰で十分に乾燥させましょう。

※製品が劣化する恐れがあるのでシンナーなどの溶剤は使用しないで下さい。

乗馬用ヘルメットを選ぶ時に注意するポイント

ヘルメット選びの注意するポイント

・安全基準を満たしたものか
・サイズが合っているか
・長時間着用しても疲れにくいか
・馬術大会で使用する場合、あご紐や色は規定に準じたものか?

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