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日本の在来馬に魅せられた写真家である著者が、馬をたずね全国のゆかりのある地を踏査した渾身のフォト・ルポルタージュ。ドサンコ、木曾馬、トカラ馬など在来8種はもとより、相馬野馬追い、チャグチャグ馬コなど馬と人にかかわる祭祀、さらに地域と人に育まれた馬、史上の名馬などに及ぼして、写真とともに紹介する労作。著者多年にわたるフィールドワークの成果が、日本の馬の文化史として結実。「なぜ著者は馬に惚れ込み、全国を飛び回って馬の取材を続けているのだろうか。(中略)本書を読み終わって、初めてその理由を理解した私であった。馬に注く著者の優しい視線を追いながら、是非、読んでいただきたい」(日本ウマ科学会会長・青木修氏の本書「序文」より)JRA賞馬事文化賞受賞――――――――――――――――――――――――もくじ序文(日本科学ウマ学会会長 青木修)1、在来馬のふる里を訪ねて ①森の番人 ドサンコ(北海道新ひだか町) ②慈しまれた木曽馬(長野県木曽町) ③子ども達のアイドル 野間馬(愛媛県今治市) ④山国・対馬の対州馬(長崎県対馬市) ⑤野生に生きる 御崎馬(宮崎県串間市) ⑥孤高の黒馬 トカラ馬 宝島編(鹿児島県十島村宝島・中之島) ⑦サトウキビ畑を行く 宮古馬(沖縄県宮古島) ⑧伝説の島に生きる 与那国馬(沖縄県与那国島)2、祭の馬 ①八戸の加賀美流騎馬打毬(青森県八戸市) ②農用馬の祭 チャグチャグ馬コ(岩手県滝沢市) ③相馬野馬追祭今昔 それぞれの祭(福島県南相馬市) ④馬射戯 渡来人が伝える馬上武芸(埼玉県日高市高麗) ⑤里人が守る流鏑馬(埼玉県毛呂山町) ⑥三河の伝統・おまんと祭(愛知県高浜市) ⑦鹿児島神宮初午祭 鈴かけ馬おどり(鹿児島県霧島市) 3、人と共に生きた馬たち ①漁師さんが育てる馬 寒立馬(青森県東通村) ②馬の画家・上泉華陽と三浦牧場(青森県五戸町) ③御料馬・金華山号のふるさと(宮城県大鬼首村) ④遠野の地駄引き(岩手県遠野市) ⑤大障害馬の末裔(岩手県遠野市) ⑥軍馬に捧げる鎮魂歌(岩手県奥州市・東京都世田谷区) ⑦青毛の駿馬 能登馬(石川県能都町) ⑧物流を支えた馬たち(東京都江東区) ⑨流転の軍馬・壽号を訪ねて(島根県隠岐海士町) ⑩「珍獣」と呼ばれた馬(鹿児島県種子島) ⑪御神馬(東京都千代田区・鹿児島県隼人町) ⑫粟島の野生馬 粟島馬(新潟県岩船郡粟島浦村) あとがき――――――――――――――――――――――――著者紹介高草 操 (タカクサ ミサオ)東京都出身 フリーランスカメラマン。おもに「日本の馬」をテーマに日本在来馬や古来の馬産地・岩手県遠野の撮影を続け、多数の雑誌に写真や記事を寄稿するほか、遠野産馬専門の情報誌「遠野馬通信」の責任編集・発行を手掛ける。第1回遠野市馬事文化賞受賞。<著書>『遠野馬物語』(里文出版)・著者 高草 操 (著/文 | 写真)・サイズ A5判・ページ数 209ページ・出版社 里文出版
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