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SPウィークの馬学講座③

2013/8/20

 

お久しぶりです【SPウィーク】です

 

3回は【馬の歩き方、走り方】についてお話したいと思います


1回、第2回と馬の病気についてお話しましたが、今回は乗馬や競馬で見られる馬の歩様についてお話します


乗馬をされている方ならよく聞く歩様では

【常歩】(なみあし)…Walk (ウォーク)

人間で言うところの歩くと同じです。

馬上に乗っていると肢がそれぞれ1歩ずつ動いているのがよく分かります。

肢の動きの順序としては

右後肢→右前肢→左後肢→左前肢となっています。

乗馬をされている方で肢の運び方をよく知らなかったなんていう方は、乗ったときに一度体で感じてみてください

常歩なら動きがゆっくりですので分かりやすいと思います

 

【速歩】(はやあし)…Trot (トロット)

人間で言うところの軽いジョギングと同じような感じです

肢の動きとしては

右前肢と左後肢、左前肢と右後肢がペアになってほぼ同時にトットットット…と動きます

乗馬でもよくする動作で、騎乗しているとはじめのうちはお尻が跳ねて痛いですね><

この上下の揺れを受けながら騎乗する方法を【正反撞】(せいはんどう)といいます。

 

【軽速歩】(けいはやあし)

これは馬の走り方ではなく、騎乗技術の一種。

速歩のとき騎手が馬の動きに合わせて鐙に立つ、鞍に座る、を繰り返すことをいう。

速歩の反撞によって生じる人と馬の負担を軽減する騎乗技術のひとつ

 

【駈歩】(かけあし)…Canter(キャンター)

人間の動作では強めのジョギングに近いと思います

動きは3節で、3本の肢が接地している時期と、4本の肢すべてが地面を離れている時期とがある。左右どちらの前肢が前に出るかで、左駈歩、右駈歩の区別がある。

駈歩は速歩と違い騎乗者に、大きくゆったりとした前後の揺れが伝わります。

 

襲歩(しゅうほ)…Gallop(ギャロップ)

全速力で走る際の馬の走り方で、人間でも同じく全力で走るような動きです

馬術の基本となる「三種の歩度(ほど)」(常歩、速歩、駈歩)には含まれません。

乗馬クラブなどではほとんどの場合この動作をすることはありません。

馬が暴走したときなどはあるかもしれませんが(笑)あまり見る機会が無い歩様です。

競馬で走る馬の歩様がこれにあたります

 

詳しくは交叉(こうさ)襲歩と回転襲歩があり、襲歩では、3本以上の肢が接地している時期がなく、4本いずれもが接地していない時期「空間期」がある。

左手前の交叉襲歩は、肢の着地の順番が

右後肢、左後肢、右前肢、左前肢の順。

左手前の回転襲歩は、肢の着地の順番が

左後肢、右後肢、右前肢、左前肢の順。

右手前では上記の左右が逆になります。

通常は交叉襲歩を用いて走っているが、手前を変えるときや、走り出しからある程度のスピードになるまでは回転襲歩で走る。

 

以上が基本的な【馬の歩き方、走り方】です

以下は競技会などで見られる特殊な歩様の一部です

 

【ピアッフェ】

速歩の一種で、極端に前進運動を収縮し前進を伴わない速歩である。その場で足踏みをするような動作を行う。非常に高等技術で、人馬ともにかなりの訓練をしていないとできません。

 

【パッサージュ】

こちらも速歩の一種で、前進運動を収縮した速歩である。ピアッフェはその場でとどまりますが、こちらは前進を行います。ピアッフェほどではないですが、高等技術です。

 

【ピルーエット】

運動中に後肢を軸としてその場で旋回すること、後肢旋回。一般的には常歩か駈歩の状態から行います。360度ぐるっと1周旋回する場合を「ピルーエット」と言い、180度半周旋回する場合は「ハーフピルーエット(半ピルーエット)」と言う。

 

どれも馬の普通の動きとは全く違い、馬ってこんな動きができるんだとはじめて見た時は思いました

はじめて見た方はビックリされると思います

馬と人がまさに一体となった動きは感動ものです

 

 

次回は【馬の毛色とその特徴】についてお話したいと思います

 

では皆様また次回お会いしましょう

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