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馬の能力と性格を把握して、その馬の将来を考察する【~馬にたずさわる人全てが調教者~15】

2017/6/5

前回までのトレーニングで人を乗せて3種の歩法がスムーズに出来るようになりました。
また、ある程度乗り手の指示に従って動く事が出来るようにもなったと思います。


更にその馬の性格もかなりハッキリと見えて来たのではないでしょうか!
頭の良い馬かも何となく判って来たと思います。
また、肉体的、精神的に強い所、弱い所、鍛えなければならない所、

各種の歩法における動きの良し悪し等を踏まえてこの馬が将来どうなったら最も輝く事が出来るのか考えてみて下さい。


これからは各馬達それぞれの進む道も考慮して調教を進めて行く必要があります。
・重種であれば馬車か乗馬
・中間種や軽種なら馬車、乗馬、競走馬、ポロ
・ポニー種であれば馬車、乗馬、展示用、愛玩用


各品種によりおおまかな用途があげられますが、馬自身が自分の進路を決められる訳もなく、

その馬の調教に関わる人が決める状況にある事も少ないでしょう。

 

本来その馬の性格やら能力により用途の決定が反映されると良いのですがなかなか適材適所とはいきません。
あてがわれた用途の中でいかにその馬の良さを見せる事が出来るか、馬が好きな人間として努力しようではありませんか。


どの品種においても馬車や乗馬が主となる用途です。
・馬車と言ってもばん馬競走用や実際に丸太を運ぶ荷役用、観光馬車、儀礼用、競技用、イベント用、個人用などが有ります。
・乗馬も、馬場馬術、障害馬術、総合馬術、エンデュランス、ポロ、テネシーウォーカーや古典馬術をおこなうショーホース、

それぞれの練習馬、外乗用、観光用馬、イベントの曳き馬やパレード参加、警察用馬等。


いかなる用途で働くことになろうとも将来”あの頃もっとあんなトレーニングをしておいてあげれば良かったな”と

後悔しないでいいように、今関わっているあなたが、今出来る最高の調教をしたいものです。
特に若い時に受けた正しいトレーニングは将来必ずやレベルアップして行く可能性を秘めているのです。


次回からはただ走るのではなく
・どうしたら瞬発力のある動きが出来るようになるか?
・一歩を少しでも大きな一歩にするためには?
・左右の回転を人馬共に楽にしたい。
をテーマにお話ししていきます。

 

平成29年6月
長谷川 雄二

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