第二の心臓
たまに聞くこの「第二の心臓」ですが、人の第二の心臓はどこか知ってますか?
よく言われているのは「ふくらはぎ」なんです。
心臓はポンプの役割で血を送り出し、全身の細部にまで血をめぐらせています、ですがその血が心臓に戻ってくるには補助が必要で、補助器官がいくつかある中、重要な役割とされるのが「ふくらはぎ」なんです。
補助する器官としては心臓から一番離れたところにあるため最も重要と言われています。
そのふくらはぎの血を戻していく力が弱まると、血行不良となり万病のもととなります。
心臓と似たようなポンプ的な役割を果たしているため、まさに「第二の心臓」とも言われるのですが、馬にも第二の心臓はあるのでしょうか?
馬には人のふくらはぎのように脚の下のほうにもり上がった筋肉はありません。
ですが馬にも「第二の心臓」はあるのです。
それは「蹄」なんです。
馬の蹄は着地している際は蹄の後方部分が横にわずかに広がり、地面から離れた際に広がった部分が縮みます。
この働きによって人のふくらはぎと似たようなポンプ的役割を果たし血液循環の補助をしているのです。
馬が歩けなくなると命にかかわる大きな理由の一つとして、蹄の病気や骨折などで着地と地面から離すということができなくなると、蹄の血液循環が不順となり蹄組織の壊死が引き起こされてしまうことなどが上げられます。
さらに蹄はとてもデリケートで病気になりやすい部位でもあります。
蹄はいつも清潔に保たなければ蹄叉腐爛(ていさふらん)は、すぐに引き起こしてしまいます。
人は歩けなくても命に関わることはあまり無いですが、馬は蹄の病気や骨折などで歩けなくなると、その治療はとても難しく命に関わることも少なくありません。
乗馬後の馬のお手入れは大変なのですが、しっかりと蹄の裏の掃除などをしてあげることが馬にとって1番大事なことです。
蹄だけに限らず特に脚全体は十分なケアをして、健康でいられるようにしてあげたいですね。
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