乗馬インストラクターってどんな仕事?仕事内容や資格取得について
私たちが日々乗馬を楽しむうえで、厩務員や装蹄師など馬に関わる仕事をしている方々の存在は欠かせません。
そんな馬に関わる仕事の中に乗馬インストラクターという職業があるのはご存じでしょうか。
この記事では乗馬インストラクターについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで乗馬インストラクターの仕事内容や仕事に就くために必要な資格、資格の取得方法など乗馬インストラクターについて様々なことを知ることができます。
乗馬インストラクターとは
乗馬インストラクターとは、ざっくりいうと乗馬クラブで働き、危険の無いようお客さんのレッスンを見守ったり上手に騎乗できるようにアドバイスをする仕事のことです。
さらに詳しい乗馬インストラクターの情報について以下の3つの項目に分けて解説していきます
- ・乗馬インストラクターの仕事内容について
- ・乗馬インストラクターになるために必要な知識や経験について
- ・乗馬インストラクターに向いている人はどのような人かについて
インストラクターの仕事内容
先ほど乗馬インストラクターの主な仕事は乗馬レッスンでお客さんに危険が無いように見守ることとお客さんが上手に騎乗できるようにアドバイスすることと解説しました。
しかし、乗馬インストラクターには他にも大切な仕事内容が多くあります。
例えば以下のようなものが挙げられます。
- ・馬のお世話や健康管理
- ・清潔で快適な施設を維持するための掃除や除草など
- ・施設の運営補助
乗馬インストラクターはレッスン中以外にも様々な仕事をこなす必要があります。
そのために携わるうえでの知識や経験が豊富でなければなりません。
インストラクターになるために必要な知識や経験
乗馬インストラクターには様々な知識や経験が求められます。
ここでは特に必要な知識や経験を3つに絞って紹介します。
まずは、騎乗技術についての知識や経験です。
乗馬インストラクターは騎乗技術を分かりやすく言語化してお客さんに伝える必要があります。
しかし、騎乗技術は感覚的な部分が多く、豊富な知識や経験がないと騎乗技術を言語化して伝えることは難しいです。
また、騎乗技術の知識や経験が豊富だと、レッスン中や洗い場でのお手入れなどで事前に危険を察知でき、お客さんを守ることにも繋がります。
次に挙げられるのが馬の健康管理についての知識や経験です。
多くの場合、乗馬インストラクターの仕事には馬の健康管理が含まれます。
そのため餌の適切なバランスや量、適切な運動量、病気やケガについてなどの知識や経験が必要不可欠です。
乗馬は馬の健康があってこそのものです。
乗馬インストラクターの馬の健康管理の仕事はとても大切といえます。
最後に挙げるのが接客の経験です。
乗馬クラブはお客さんがいて成り立ちます。そのため丁寧で心地の良い接客はとても大切です。
接客は乗馬インストラクターになるために必ず経験しておかないといけないものではありませんが、気持ちよく仕事をするために大切なことです。
あまり経験が無い方や得意でない方は練習しておくと良いでしょう。
乗馬インストラクターに向いている人はどんな人?
乗馬インストラクターに向いている人の特徴は2つあります。
1つは馬や乗馬が好きな人です。
乗馬インストラクターの仕事は馬に関わる仕事です。
朝が早かったり覚えることが多かったり、大変な部分もありますがそれでも頑張ろうと思えるほど馬や乗馬が好きな気持ちは乗馬インストラクターをするうえでとても大切です。
2つめはコミュニケーション能力に長けている人です。
乗馬インストラクターはレッスン中のアドバイスや軽い雑談など、お客さんと話す機会が多くあります。
その際に優れたコミュニケーション能力を持っておくと、お客さんは気持ちよく乗馬を楽しむことができ、満足度に繋がります。
コミュニケーション能力を磨くことでお客さんから愛される乗馬インストラクターになることができるでしょう。
乗馬インストラクターになるには?
この記事を読んでいる方の中には、インストラクターを目指している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
乗馬インストラクターになるためには、お客さんに教えられるくらいの騎乗技術や馬に関する知識、接客マナーを身に付ける必要があります。
乗馬インストラクターにはそれらが身についているかどうかを見極める資格があり、その資格を取得しないと乗馬インストラクターになることはできません。
以下の記事では乗馬インストラクターになるために必要な資格について詳しく解説していきます。
乗馬インストラクターの資格について
まず、資格を取得するために「騎乗技術・馬の知識・マナー」を身に付ける必要があります。
それらを学ぶ方法として以下の3つが挙げられます。
- ・独学で身に付ける
- ・馬を扱う仕事に就き働きながら身に付ける
- ・専門学校に入学して身に付ける
資格の種類
乗馬インストラクターになるために必要な資格には以下の3種類があります。
- ・全国乗馬倶楽部振興協会乗馬指導者資格
- ・日本馬術連盟JEF認定指導員資格
- ・日本スポーツ協会公認コーチ資格
ここからはひとつずつ詳しく紹介していきます。
全国乗馬倶楽部振興協会 乗馬指導者資格
乗馬インストラクターの資格の中でも、もっともメジャーな資格です。
一般的な乗馬クラブでお客さんを相手に指導をする人はこの資格が必要です。
乗馬指導者資格は初級・中級・上級の3段階に分かれています。
まずは初級を目指しましょう。
この資格を取得するにはまず講習を受ける必要があり、その後行われる試験で実技・筆記・面接が行われます。
日本馬術連盟 JEF認定指導員資格
比較的難易度の低い資格です。
この資格だけでできるようになることはほとんどありません。
この資格の取得は以下で紹介する「日本スポーツ協会公認コーチ資格」の受験条件になっています。
日本スポーツ協会 公認コーチ資格
この資格は競技馬術を指導する際に必要な資格です。
公認コーチ資格を持つことで乗馬ライセンスの審判員になることができます。
認定試験の内容や難易
乗馬インストラクターの認定試験は、それぞれの資格によって難易度が異なります。
しかし、どれも危険管理などの大切な役割を持つ乗馬インストラクターになるためのものですので、簡単ではありません。
しっかりと技術や知識、経験をつけてから挑みましょう。
働きながらでもインストラクターの資格取得は可能?
乗馬インストラクターを目指す方の中には既に他の職業に就いている方も多いと思います。
「働きながらでも乗馬インストラクターの資格を取れるのか?」不安に思っている方も多いかもしれません。
結論から言うと、働きながら乗馬インストラクターの資格取得を目指すことは可能です。
独学で資格取得を目指す方法と、クラブやスクールの養成コースに通う方法があります。
それぞれのパターンでのメリット・デメリット、注意点について解説していきます。
独学で取得する場合
独学で資格取得を目指す方法のメリットは、自分の都合に合わせて勉強を進められることです。
自分で勉強時間をコントロールすることができるので、働きながらでも無理なく資格取得を目指せるでしょう。
反対にデメリットは、実技を習得しにくいことと試験対策がしにくいことです。
ある程度、乗馬の経験がある方は独学でも合格を目指せますが、未経験ではかなり難しいので注意しましょう。
乗馬クラブやスクールの養成コースに通う場合
乗馬インストラクターの資格取得を目指している方は、乗馬クラブやスクールの養成コースを利用する方法がもっとも一般的です。
この方法のメリットは、実践的に騎乗技術を学ぶことができ、養成コースに通うのであれば資格試験について経験豊富な指導者が教えてくれるので合格までの近道ができることです。
一方で、養成コースでは毎日講習を受ける必要がある場合があり、フルタイムで働きながら通うのは難しいというデメリットがあります。
まとめ
この記事では乗馬インストラクターについて詳しく解説してきました。
この記事の要点をまとめると以下の通りです。
この記事のポイント
・乗馬インストラクターに向いている人の特徴は「馬・乗馬が好きな人」と「コミュニケーション能力に長けている人」
・乗馬インストラクターになるには資格取得が必須
・資格取得は働きながらでも可能
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