馬も夢を見る?睡眠時間はどれくらい?
人間は眠っているとき夢をみますよね。
いい夢であったり、悪い夢であったり、たまに寝言を言ってしまったり、自分でコントロールできないものです。
馬はどうでしょうか。
人間と同じように馬も夢を見る?寝言を言ったりするのかな?寝ているときに金縛りにあってしまう馬もいるの?
なかなか馬が眠っている様子を見ることはないと思います。
今回は馬の夢と睡眠時間についてお話します。
この記事で分かること
・馬の睡眠時間はどれくらい?
・馬が眠る時の姿勢
馬も人と同じように夢を見るの?
夢の内容を覚えている時だけ夢を見ているような気がしますが、記憶に残らないだけで実は毎日夢を見ているんだそうです!記憶に残らないときにどんな夢を見ていたのか気になりますね。
実は馬も夢を見ているんだそうです。
馬が見る夢の内容も気になりますね。
人も馬もどんなときに夢を見ているのか、まずは夢について詳しく説明します。
レム睡眠とノンレム睡眠
レム睡眠・ノンレム睡眠という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、睡眠にはこの2つの種類があります。
レム睡眠は体は休んでいるけど脳は覚醒している「浅い眠り」、ノンレム睡眠は脳も休んでいる「深い眠り」のことをいいます。
人間の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠が約90分周期ごとに交互に現れているようです。
そして夢を見るときは浅い眠りのレム睡眠のときです。
さらに、一回の睡眠で合計2〜3時間ほど夢を見ているそう。
みなさんはそんなに長い夢を覚えていますか?
残念ながら夢を記憶できるのは僅かな時間しかなく、夢を見ている最中に目を覚ました場合に夢を覚えていることがあるそうです。
そのため、たいていの夢は忘れてしまうようです。
馬の睡眠時間は人より短いですが、同じようにレム睡眠とノンレム睡眠があり、レム睡眠のときに夢を見ています。
寝ながら肢をバタつかせたりすることもあるみたいですよ。
いったいどんな夢を見てるんでしょう。
ちなみに、みなさんは金縛りを経験したことはありませんか。
実はこの「金縛り」も、レム睡眠とノンレム睡眠が関係しているのをご存知でしょうか。
通常の睡眠周期は、「ノンレム睡眠-レム睡眠-ノンレム睡眠-レム睡眠」とノンレム睡眠からはじまるのですが、「レム睡眠-ノンレム睡眠-レム睡眠-ノンレム睡眠」のようにレム睡眠からはじまると、体が動かず脳が起きている状態となり「金縛り」状態が引き起こされることがあるのだそうです。
この睡眠の周期が正しいと問題ないのですが、ストレスなどで睡眠周期が崩れてしまうこともあるそう。
出来れば正しい周期でぐっすり眠りたいものですね。
さて、馬にもストレスはありそうですが、馬は金縛りにはならないのでしょうか。
馬に直接聞いてみたい質問です。
【豆知識】“馬の夢”の夢占い
人間にとって馬は、古くは農耕用から現代では軍馬や乗馬と生活に近い存在です。
そのため夢に馬が出てくる夢占いでは、吉凶共に多くの解釈があるのが特徴と言えます。
馬の夢の夢占いでは、馬の色や状況によっても変わってくるため、出来るだけ細かく覚えている間に調べてみることをおすすめします。
ここでいくつか夢占いを紹介します。
大きな馬の夢を見た場合「強いパワーを秘めていること」を示し、反対に小さな馬の夢を見た場合は「エネルギー不足」と言われます。
また、上手に馬を乗りこなしている夢を見た場合は、「理性と本能的な衝動を上手く制御出来ている」という夢占いの結果になり、仕事や恋愛なども順調に進むと言われています。
他にも馬が出てくる夢占いは沢山あるので、馬が夢に出てきたら調べてみるのも面白そうですね。
馬の睡眠時間はどれくらい?
競馬が好きであったり、趣味が乗馬であっても、なかなか馬の睡眠の様子をみることはありませんよね。
馬の睡眠時間はどれくらいなのでしょうか。
ぐっすり眠れているのでしょうか。
気になる睡眠時間を見てみましょう。
一度の睡眠は長くて30分。馬は小刻みに眠る
夜、暗くなってから馬房へ行ってみると、馬が昼間と同じように起きていることがよくあります。
「馬って実は夜行性だった?」と思ってしまうかも知れませんが、馬は昼行性です。
それなのにどうして夜も起きているのか、それは睡眠時間が短いからです。
馬が人間のように何時間もまとめて睡眠を取ることは稀で、一度の睡眠は長くても30分程度と言われています。
これは草食動物の馬が、肉食動物から昼夜問わず逃げなければいけなかった野生だった頃の名残によるものです。
そのため、今も人間に飼育されている馬でさえ、夜、小刻みに寝たり起きたりを繰り返しているのです。
そして、1日の睡眠時間をまとめると約3時間といわれてます。
そんなに短い睡眠時間で疲れないか心配になりますが、もともと馬は人間よりも必要とする睡眠時間が短い動物なので問題ないようです。
馬が眠る時間帯は?
馬は昼行性なので、主に眠るのは夜になります。
夜になると15〜30分の睡眠を何度か繰り返しています。
しかし、昼間にウトウトしている馬を見たことはありませんか。
馬は昼間も落ち着ける環境では細切れの睡眠を取っています。
これらを総合して見ると1日の中で意外と休めているのかもしれません。
他の動物と睡眠時間を比較してみよう
人間の睡眠時間は6時間前後、犬や猫などのペットの睡眠時間は10時間以上!
他の動物に比べても、馬の睡眠時間は短いようです。
なぜ馬の睡眠時間はそんなに短いのでしょうか。
それは草食動物だからです。
例えば先ほども説明したように、野生の草食動物は、いつ肉食動物に襲われるか分からない環境のため、ぐっすり眠ることができません。
そのため睡眠時間が短いようです。
また他の理由として、主食となる草は低エネルギーなので大量に食べないと、あの大きな身体を維持できないという考えもあります。
そのため、起きている時間のほとんどを食事に費やしているのです。
そして、その食事の時間を確保するためにも、睡眠時間が短くなっているともいわれています。
では、馬以外の草食動物も睡眠時間は短いのでしょうか。
馬と並ぶ代表的な草食動物、「牛」についてみてみましょう。
牛の睡眠時間は睡眠時間は3〜4時間とやはり短めです。
しかし、馬より少し長く睡眠が取れています。
一説には、牛は反芻(はんすう)ができるため栄養の吸収効率が良く、馬よりは少ない食事で同量のエネルギーが摂れるとのこと。
そのため馬より睡眠時間を多く確保できているとも言われています。
馬が眠る時の姿勢
みなさん、馬が眠るときの姿勢をご存知でしょうか。
馬は立ったまま眠ることもありますし、横になって眠ることもあります。
その時の状況に応じて眠る時の姿勢が変わってきます。
それにしても立ったまま眠っていて、本当に休めているのでしょうか。
馬は立ったままでも寝ることができる!
人間が立ったまま寝たら、電車で吊革をしっかり握っていない限り、膝から崩れてしまいます。
馬はなぜ立ったまま眠ることができるのでしょう。
その秘密は、馬の脚の構造にあります。
実は、馬は筋力を使わずに直立した姿勢を保つことができます。
簡単に言うと、関節が伸展した状態を靭帯だけで保持できるという表現が近いでしょうか。
これにより、馬は立って寝ることができるのです。
そして立って寝ている時は、脳の部分は休んでいるようです。
また、立って寝ている状態の馬は常に4本の足を使っているわけではなく、どれか1本の脚は体重をかけずに休ませているそうです。
4本のうち3本で体重を支え、残りの1本は休ませているなんて器用ですね。
「馬は横になると死んでしまう」というウワサは本当?
馬は立ったまま寝ることもできますが、横になって休むこともあります。
リラックスして30分ほどのまとまった睡眠を取るときなどに横になって休みます。
横になるということは、馬にとって肉体だけでなく精神的にも休めている状態です。
立って寝られるとは言っても、やはり横になって休息する時間は必要です。
というと、「馬は横になると死んでしまう」というウワサはやっぱり嘘だったのね?と思いますよね。
しかし、このウワサは残念ながら半分は本当なのです。
例えば、体調不良やケガで立つことができず横になっている場合、生死に関わってくるのです。
サラブレットなどの軽種の馬でさえ体重は450〜500kgほどあります。
この体重で長時間横になれば、内臓が圧迫されてしまいます。
また、馬の蹄は第二の心臓といわれ、歩くことで末端の血行を支えるためのポンプのような役割をしています。
しかし立ち上がることが出来ないとポンプとしての役割が果たせません。
このような理由から、立ち上がれない馬は内臓や蹄の機能不全によって結果的に命を落としてしまうことが多いという話が変化して「馬は横になると死んでしまう」と言われるようになったと考えられます。
まとめ
普段、知ることがない馬の睡眠について、人間と同じように夢をみるという共通点や睡眠時間・寝るときの姿勢など人間と違う点も理解できたかと思います。
違う点には驚くこともありますが、身体の大きさや作り、食べるものも違うため、睡眠について違いがあっても当然ですよね。
これからも馬のことを知ることで、馬への理解が深まり、もっと馬と仲良くなれそうですね。
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