馬に絶対にしてはいけない!覚えておきたい危険な行為 4選
普段は温厚でかわいい馬たちもパニックを起こすと体が大きいので大変です。
馬とのふれあいを楽しいものにするためには、人間が馬を驚かせないように注意してあげなくてはいけません。
この記事では、馬がパニックを起こしてしまうような危険な行為について解説をします。
この記事で分かること
・馬が興奮するとどうなる?
・絶対してはいけない危険行為
馬に絶対にしてはいけない危険な行為は「馬を興奮させること」
馬はミニチュアポニーでも60〜80キロ、サラブレッドでは400〜550キロ前後、重種にもなると1トンに達することもある大型の動物です。
興奮をさせてしまうと、人間の力では太刀打ちできないどころか、ケガをしてしまう可能性もあります。
人間側が馬をびっくりさせたり、興奮させたりしないように、気をつけてあげなくてはなりません。
馬が興奮するとどうなる?
馬は草食動物です。
敵である肉食動物から逃れるために、足が速くなり生き残ってきました。
そのため、危険に見える動きや音には非常に敏感です。
敵の気配に早く気づいた方が逃げられる可能性も高まるため、馬が敏感なのは厳しい野生の世界で生き残っていくための進化だったと言われています。
そのため、肉食動物の動きに見えるようなもの、自分の視界に入らない部分の気配、音などには非常に敏感です。
肉食動物のような動きをしているものが前から突然視界に入ってきたら、馬は怖くなって噛みます。
横や後ろによくない気配を察すれば、蹴ってきます。
音が鳴れば、音から逃れようと暴れます。
これらは、馬が自分を守るための行動であり、悪気はありません。
馬はこういった性質を持つ動物であることを十分に理解して、付き合うことが大切です。
馬の怪我、ストレスの原因にも
人間が馬を驚かせてしまった結果、馬が放馬してしまったり、ケガをしてしまったりすることがあります。
馬がパニックを起こすと人間には手に負えず、馬が落ち着くのを待つことしかできません。
また、馬に加えて人間もパニックになってしまうと、相乗効果で馬のパニックがさらに激しいものになる可能性もあります。
馬がバタバタしても、人間は冷静に対処しましょう。
人間が冷静であれば、馬もじきに冷静さを取り戻します。
ベストなのは、パニックになりそうな時点で対処することです。
馬が何かに驚いてちょっとバタバタしたときに、大丈夫だよ、と低めの優しい声で馬を落ち着かせましょう。
また、人間のした行動によって、パニックまではいかなくても、ストレスになってしまうことがあります。
馬によって、なでられるのが好きな馬もいれば、体を触られるのが嫌いな馬もいます。
馬の個性や特質を理解して、ストレスになることをできる限りしないようにしましょう。
馬と触れ合う前に覚えておきたい、絶対してはいけない危険行為4選
それでは、ここから実際に馬と触れ合う際に気をつけた方がいいポイントについてご紹介します。
馬の近くで大きな声を出す
馬は目がよくありません。
そのため、敵の情報を収集できるように鼻と耳はとても敏感に進化しました。
音は4km先の音まで聞こえるのだそうです。
耳がいいので、近くで大きな音がするとびっくりします。
また、高い音も苦手です。
近くで大きな声を出さないようにしましょう。
高くて大きな声を出すお子さんにも、教えてあげてください。
人間も近くで大きな声を出されたら、びっくりしてしまうのと同じです。
馬の真後ろに行く
馬の視界は約350度と言われており、真後ろの10度だけが見えません。
その真後ろの10度のところで馬が何かしらの気配を感じた場合、後ろ足で蹴ってくる可能性があります。
馬の後ろ足の蹴りは強烈です。
特にサラブレッドはアスリートで身のこなしが軽いため、足を上げたらすぐに蹴りが飛んでくる可能性があります。
当たりどころが悪いと大けがをしたり、最悪の場合、亡くなってしまうこともあります。
馬の後ろには、絶対に立たないように徹底してください。
馬が足を上げて蹴る前の動作をしたら、すぐに距離をとってください。
エサをあげるとき、エサを持ち続ける
馬の視力は人間で近視と言われる0.6くらいだそうです。
色も人間と同じように見えているわけではなく、なんと人参は緑色に見えるのだそうです。
細く切った人参を親指と人差し指で挟んで持ち続けていると、馬には指か人参なのか分からず、噛まれてしまうかもしれません。
草食動物ですが、馬の噛む力は強力です。
噛まれないようにするには、手のひらの上に置いてあげることをおすすめします。
いきなりお腹を触る
いきなりお腹を触ってはいけません。
お腹は馬の体の中でも特に敏感な部分です。
人間でも敏感な部分をいきなり触られたら嫌ですよね。
馬も同じです。
特に腹帯の苦手な馬には、お腹を触られるのも嫌いな馬が多いので注意が必要です。
お腹を触る場合は、クビや体を優しく触っていき、その流れで優しく、馬の様子を見ながら触るようにしましょう。
耳を絞ったり、後ろ足を上げるようなことがあれば、すぐに触るのを止めてあげましょう
まとめ
今回は馬と触れ合う際に注意した方がいいポイントをご紹介しました。
馬にとってはそこまで大きな動きではなくても、人間がケガをしてしまうこともあります。
馬が驚いたり、暴れたりしてしまうような原因を作らないように、気を付けてあげることが大切です。
お子さんにも、馬と触れ合う際には走ったり大きな声を出したりしないように話をしてください。
必ず大人が付き添うようにしてくださいね。
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