馬術(5)【~馬にたずさわる人全てが調教者~106】
前回の前方、後方推進がしっかり馬に伝わり両ハミに馬が真直ぐ出て来る事を感じ、それを肘と背で受け止め力を必要としない構えで静定するなか馬が安定してハミをくわえリズムの良い3種の歩法ができなければなりません。
拳を前に譲ったら譲った分だけバランスを崩すことなくハミを前に取って首を下方に伸ばして同じリズムのままゆったり大きく歩かなければなりません。
この状態は、後肢が馬体全体を前に押し出しその力がハミに出現、それを騎手が上半身の構えで受け止める事で馬は1本の筋金入りの鞭状態が完成した事となります。
この鞭状態を常に維持し、何時でもシナッタリ、ノビタリさせられるようにトレーニングしていかなければなりません。
その為にはこの前方推進と後方推進を正確に確実に、何よりも軽いタッチで馬にハッキリ伝わる使用方法を身に着けて、これを何回も繰り返し毎日の運動に取り入れて行く事が最も重要です。
令和7年7月
長谷川 雄二
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