【フレグモーネって何?】
2017年6月7日乗馬お役立ちコラム
フレグモーネって知ってますか?
四肢の皮下組織に発症する急性の化膿性炎症です。
たまに聞くことがあると思いますが、競走馬で多いのかもしれませんね。
これは外傷を負っているところから細菌が侵入し発症することが多いようです。
疾患の進行は極めて早く一晩でパンパンに腫れあがってしまうことも珍しくないようです。
このフレグモーネ、ただの炎症だから大丈夫って訳ではないのです。
体内に細菌が侵入してるわけですから、体温が上がり馬もしんどい状態になってしまいます。
さらに重症の場合は腫れあがった箇所が破れて膿が出ることもあり、障害が残る恐れもある疾患なんです。
適切な治療を早期にできると回復することが多いですが、
遅れてしまった場合が怖く、痛みが激しくなるとその肢をかばい、対側の肢に蹄葉炎を発症することもあるそうです。
※蹄葉炎とは、蹄内部の葉状層に炎症を発症し激しい疼痛を伴い死に至ることも少なくない疾患
人は少し擦りむいたところで、大したことはないですが、馬の肢はとてもデリケートです。
なので、馬の肢に傷があったらちゃんと処置をしてあげる必要があります!
また、患部が熱を持つので発見したらまずはスタッフさんに連絡しましょう!
このフレグモーネという病名ですが、私は馬の病名だと思っていたのですが、人でもあるそうです。
別名、蜂窩織炎(ほうかしきえん)というそうです。
人は顔や四肢に最もよくできるそうです。
発熱、頭痛、関節痛になることもあります。
広範囲に赤くなりパンパンに腫れあがります。
場合によってはそこの皮膚が破れて膿が流れ出て、深い潰瘍ができることもあるそうです。