ピクシーの想い出【~馬にたずさわる人全てが調教者~ピクシー追悼回①】
先日10月13日の金曜日、我が家の宝であり娘のような存在であったピクシーがこの世を去りました。
私がこのコラムの題名になっている”馬の調教”馬にたずさわる人全てが調教者”の本を執筆することになったのもこのピクシーが居たからです。
そんな経緯もあって今回このページをピクシー追悼のコラムとさせていただくことをお許し下さい。
馬名 : ピクシー 品種 : アングロアラブ
性 : 牝馬 毛色 : 鹿毛 産地 : 北海道
生年月日 : 2001年3月24日生 16才
地方競馬の競走馬として3戦2着1回
2才の時に出会い、妻の”可愛いい~”の一言で我が家にやって来ました。
2004年2月13日2才の終りです。
家族全員で迎え、すぐに運動をしましたが、かなりのオテンバで立つわ、跳ねるわ、走るわ、それも常に素早く全力です。
来た日に調子に乗っていた私は次男とふざけていて足首を骨折してしまいました。
これからしばらくピーの運動が大変な時に!たまたま長男が4月の初めまで春休みで大変な時に調教運動をしてくれました。
3月末頃から私もリハビリを兼ねてボチボチ調教に参加して参りました。
長男がしっかり運動してくれていた事はもちろんですが、ピーの頭の良さ、理解力の早さには驚かされました。
自分でも驚く程かなり早いペースで調教を進める事が出来ました。
毎週末には次男も加わって子供たちは障害練習、妻と私は馬場練習とかなり長い時間乗っていました。
この頃のビデオを見るとかなりハードでスパルタな練習をしているようですが、この頃のトレーニングがピーの基礎体力と筋力をつけたのだと思われます。
筋力も体力も持久力も備わってきたピーは収縮の限界である運動も、反発することなく受け入れてくれました。
・すぐに2締跡運動、横運動、減却
・1ヶ月後には旋回運動
・3ヶ月後には歩を数える踏歩変換
・半年後にはパッサージュ、伸長速歩
いずれもまだ未完成ではありますが、完全に扶助は理解していました。
この頃、運動後必ず放牧をして妻と遊ぶ時間を取っていました。
ピーは妻を母親と思っているかのように呼ばれたら一目散で妻の所に駈け寄り後を就いて回ります。
これが精神面の癒しになり彼女ピーの楽しみになっていたのだと思います。
書き出したら一回では終わらなくなってしまいました…
次回も引き続き”ピーの想い出 ”を書かせて下さい。
平成29年11月
長谷川 雄二
☆ピクシー☆
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