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ピクシーが怒った!【~馬にたずさわる人全てが調教者~ピクシー追悼回③】

2018/1/6

以前、私の仕事の関係で3年程 別の乗馬クラブにいた時の事です。


普段ピーは余り上等でない乾草をもらっていましたが、ある時いつも特別上等な乾草をもらっている馬が

馬房いっぱいに乾草を残しているので、スタッフが上等でない乾草を食べているピーにそのいかにも美味しそうな良い香りのする上等な乾草をあげたのです!
久しぶりの美味しい乾草に目を丸くして大喜びで食べていたそうです。


ところが残念なことに上等の乾草をいつももらっている馬のオーナーが現れてしまい、ピーの食べている乾草を取り上げたのです。
ピーは人間からそんな酷いことをされた事がなかったのでその時はただきょとんとしていたそうです。


次の日、妻とそのオーナーと一緒に歩いて繋がれているピーの前に立った時、
そのオーナーにピーが急に立ちあがり怒りをあらわに前肢で地面を叩くのでした。
こんな様子のピーを見るのは初めての妻は訳がわからなかったそうです。


後に乾草をあげた張本人のスッタフに話を聞いて納得しました。
食べ物の恨みは恐ろしいこと・・・妻に出来事を伝えようとしていたことをはっきりと理解しました。


後日、別のスタッフに「ピーの食べ物を取り上げたらむっちゃ怒るし、必ず報告して来るよ!」と話していたら、
そのスタッフが「そんなのたまたま偶然ですよー」と言って早速、ピーの馬房から1本の乾草を取り隣の馬にあげたのです。


案の定、ピーは馬房の扉を壊さんばかりの勢いで耳を絞って歯を剥いて怒る怒る!!
余りの激しい怒り方にスタッフもビックリして「え~!こんな10cm位の1本だけやん」と必死に謝っていました。


馬達はよく覚えています。つまり、嫌われるのも食べ物、好かれるのも食べ物からです。

みなさんも嫌われないようお気お付け下さい!

 

平成30年1月
長谷川 雄二

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