【ホースセラピーについて考える】
その首に腕を回してじっとしているとき
まるで森林の中にたたずむ大木に寄り添っているような気持ちになる。
私よりも少し高い体温がくれる優しい温もり、ベルベットのような手触り、その感触すべてが私を癒していくのを感じるのだ。
「ホースセラピー」という言葉をご存知だろうか?
正式名称を、「ホース・アシステッド・セラピー(Horse Assisted Therapy)」と言う。
乗馬や馬との触れ合いを通して障がい者の運動機能や精神機能を向上させ、
社会復帰を早めるリハビリテーションの方法の1つで、特に運動機能の改善には大きな効果があることが認められている。
しかしそれは、障がい者に限ったことではない。
日々の生活の中で、人は多くのストレスやつらさを抱えている。
体がしんどくても、心が疲れていても馬に会いに行くのは
きっと無意識のうちに乗馬を通して癒されたり、リフレッシュできることを経験として体が覚えているからなのだ。
弱っているときは側に居て元気な時は一緒に戦うパートナーとなってくれる馬。
確かに乗馬は、他の趣味やスポーツに比べてお金がかかることも事実だ。
自分で馬を持ったりすればなおさらだ。
しかし、続けるには理由がある。
何者にも代え難い魅力が存在する。
一人でも多くの人が乗馬というスポーツに出会い、
心身ともに元気になれる人が増えることを願う。
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