【馬と共に②】
乗馬が上手くなる為に大切なことは、人と馬の調和をより深めることが助けになるのではないかとご提案しました。
今回は、乗馬に関わる人なら知っておきたい
「人と馬の調和」について、ホースクリニシャンとして
乗馬業界・競馬業界で幅広くご活躍されている
宮田朋典さんの講習会の一部をご紹介
させていただきます。
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宮田さんの講習会が開催されることが告知されるや否や、
ご本人を知っている人、本や動画でを見たことがある人など
みなさん興味深々です。
座学と実技の2部構成で実施された講習会は
もっと馬のことを知りたい、
仲良くなりたい、
上手くなりたいという
熱い想いを持った人達で満席となりました。
【座学】では、馬の行動パターン、考え方、性質などを
馬の心理学、行動学に基づいて解説いただきました。
「反射型の脳を持っている馬を、
どのようにして考えて行動する
乗馬として必要な素質を開花させていくか。」
「乗馬で主導権を握るリーダーになるには
馬の群れのリーダーα(アルファ)の特徴がヒントになること。」
目からウロコのお話が次々に展開され
大いに盛り上がりました。
【実技】では、普段レッスンでおなじみの馬を
調馬策運動をする丸いリンクに放し、
その行動から馬の性格を感じ取っていく様を
見せていただきました。
また手入れをする時、どのような手順で、位置で行うと
危険を回避できるのかをレクチャーいただきました。
“アウェアネス(意識・気づき)と「常識の習慣化」
潜在的な危険に気づくことは、危険の低減、あるいは危険な状況をまるごと回避するのに、
何よりも有効です。”
“馬はあなたを咬むことがあります。馬が咬みつくのは、普通は身の危険を感じた場合、
あるいは馬が不快に思う何かをあなたがしていて、馬が発した微妙な「囁くような」警告に
気づいていない場合です。”
ペリー・ウッド著:『リアルライディング 人と馬の真の調和を学ぶ』より引用
丸い写真の宮田さんの手の形にご注目ください。
実は手の甲を馬の口の部分(マズル)に当てることで、
馬が急に咬もうとしてきた時、即座に阻止することが容易になります。
ブラシがけをする時、どうしても毛についているゴミを取ることに
意識が集中し、馬を見ていない人がいます。
馬も人への意識が薄れ、「ハエが止まった!」と勘違いして
アタックしてくることもあるのです!
ブラシがけをコミュニケーションの一部と考え、
馬から意識を離さないようにしましょう。
なぜ、手の甲なのか?
なぜ、マズルに手を当てることが有効なのか?
その答えは、宮田さんの講習会でご確認くださいね(^^)!
今回の講習会で驚いたのは、
宮田さんと関わった数時間の内に、
その馬が徐々に人を受け入れ、従順になっていく様を
見たことです!
もちろん、この効果は持続するわけではありません。
馬に接する私たち一人ひとりが今回の講習会で学んだことをできる範囲で実行し、
その小さな積み重ねが大事(調教)であることを
気付かせてくれた貴重な体験でした。
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ペリー・ウッド著:『リアルライディング 人と馬の真の調和を学ぶ』
「馬の心理や行動をベースにして、日々の馬術習得へと結びつけていく、これまでなかった教本!」
──ホースクリニシャン 宮田朋典
「宮田さんの監修とあり、購入を決意。絵は全くありません。とても分かりやすく、心に響く言葉で書いてあります。
技術というより、心構え、接し方、思いやり、を気づかせてくれます。」
(仔馬さん)
「馬の気持ちがとてもわかり、再確認できたところもあり、購入して良かったです」
(ケイコさん)
宮田さんの講習会に行けない方には、是非おすすめしたい1冊です。
馬との付き合いだけでなく、人間関係についても大切な考え方が書かれています。
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