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乗馬の適正体重は何キロくらい?馬術競技の理想の体重とは

2023/10/24

乗馬の適正体重は何キロくらい?馬術競技の理想の体重とはのイメージ

「体重が重いと馬への負担もあるかな?」「乗馬の適正体重は?」そのような心配をされる方もいると思います。
結論からいうと、人間の体重は馬への負担にも繋がるため、適正体重があります。
具体的な適正体重はどれくらいか、理想の体重についてお話します。

この記事で分かること

・乗馬の適正体重は?
・乗馬体験に体重制限はある?

乗馬の適正体重は?

乗馬の適正体重は何キロくらい?馬術競技の理想の体重とはのイメージ

競馬の騎手は体重制限があるという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
そのような話を聞くと、「痩せていないと馬には乗れないの?」と思うかも知れません。

確かに乗馬には体重制限はありますが、趣味として乗馬をする場合、それほど厳しい体重制限ではありません。

具体的な体重制限は乗馬クラブによって異なりますが、だいたい騎乗者の体重が馬の体重の30%までであれば、特に心配はないといわれています。

しかし、競技会などでよりよいパフォーマンスを目指す場合は、体重は軽い方が良いとされています。

理想の体重・適正体重は馬の体重の10%程度

乗馬の適正体重は何キロくらい?馬術競技の理想の体重とはのイメージ

健康維持やダイエット、外乗でリフレッシュ、スキルを磨き競技会に参加するなど乗馬の目的・楽しみ方はさまざまです。

乗馬の目的が健康維持やリフレッシュのためであれば、体重をそれほど気にすることはありません。
しかし馬術競技などの競技会に出場するなど、よりよいパフォーマンスを目指すのであれば、理想の体重は馬の体重の10%といわれています。

そもそも馬の体重ってどれくらいかご存知ですか。
馬の体重は馬の種類によって違います。

例えば畑を耕したり、馬車をひく馬は重種という種類に分けられ、体重が800㎏から1tを越える馬までいます。

一方で、乗馬でよく使われるサラブレッドは軽種という種類に分けられ、体重は450〜500㎏といわれています。

つまり、競技会などでよりよい結果を求めるのであれば人間の理想の体重は45〜50㎏ということになります。

しかし、実際に乗馬をするときには人間の体重だけでなく、鞍・ゼッケン・鐙・ヘルメット・ブーツなどの馬具も馬の負担になります。

鞍だけでも約10㎏、その他の馬具を合わせて2㎏ほどあります。

そのように考えると理想の体重といわれている馬の体重の10%は、人間にとってハードルが高い数字になります。

現実的な重量は馬装も含めて20〜30%程度までが目安

乗馬の適正体重は何キロくらい?馬術競技の理想の体重とはのイメージ

理想の体重が馬の体重の10%というと、現実的な数字に思えないと感じる方も多いと思います。

しかし、乗馬の目的が競技会などの参加や結果ではなく、健康維持やダイエット、リフレッシュであれば、人間の体重と馬具などの重さを合わせた負担重量は馬の体重の10%ではなく20~30%程度でも問題ないといわれています。

しかし負荷が重ければ重い分、馬への負担に繋がるため、騎乗者の体重が20%でもしばらくすると馬にも疲れが見え、25%を超えると息切れをするようになります。

またこれらの数字は目安になるため、馬の個体によっては25%で負担がかかりすぎている場合もあります。

適正体重にばかり気を取られず、馬の様子を確認することも大切です。

30%を超えると馬の負担になってしまう

人間に比べて体も大きく、重たい荷物も運べる馬ですが、負担重量が体重の30%を超えると背中や腰、足を痛めてしまい故障の原因にも繋がります。

そのため馬の安全・福祉を考えると、負担重量は馬の体重の30%以下が望ましいとされています。

また、初心者の場合は上手く力を抜くことができず、1鞍45〜50分のレッスンも馬にとって大きな負担になるため、注意が必要です。

競馬の騎手の体重制限はもっと厳しい

乗馬の適正体重は何キロくらい?馬術競技の理想の体重とはのイメージ

競馬の騎手(ジョッキー)をみると、みなさんスマートで体に無駄なものは一切ついていないようにみえます。

競馬は持久力やスピード・瞬発力を競うものであるため、ジョッキーの体重は軽ければ軽いほど有利になります。

そのためジョッキーは体重制限があります。
具体的には人間の体重と馬具の重さを合計した負担重量が定められています。

この負担重量はレースごとに定められているため、各レースに出場するごとに体重のコントロールが必要になります。

ではここからは具体的な体重について説明します。

まず競馬学校に入学するときの体重制限が44.0〜46.5kgといわれています。
この2.5kgの差は出生日によって変わってきます。

そして競馬学校を卒業するときの上限体重は47.5kgです。

ジョッキーになるとレースごとに負担重量が変わります。

競馬用の鞍が乗馬用の鞍に比べて軽い作りになっていたり馬具も工夫されていますが、ジョッキーに減量はつきもの。
減量はジョッキーの仕事の1つといわれるほど体重管理は厳しくなっています。

仮に検量でパスできない場合は、騎乗停止、過怠金・戒告、再教育などのペナルティがあります。

またそれだけでなく、調教師や馬主からも信頼を失い、今後騎乗依頼が受けられないという可能性もでてきます。

乗馬体験に体重制限はある?

乗馬の適正体重は何キロくらい?馬術競技の理想の体重とはのイメージ

乗馬に興味があって体験をしてみたいけれど体重が気になるという方もいると思います。

乗馬クラブには目安として体重制限がありますが、具体的な数字は違うことがあります。

これは、その乗馬クラブでどれくらい大きめの馬を管理しているかにより適正体重が異なってくるからです。

もし体重制限が気になるようであれば、直接乗馬クラブに問い合わせてみることをおすすめします。

関連記事:乗馬体験に体重制限はある?馬の体重の20〜30%が目安って本当?

まとめ

馬車をひいたり、畑を耕したりすることができる馬を、私たちは「力持ち!」と思っていますが、馬もあまりにも負荷が大きいと背中や足を痛めてしまうことがあります。

また、そこまで負荷が大きくなくても、それなりに負荷があると競技会などでよりよいパフォーマンスができません。

満足できるパフォーマンスを目指すのであれば、負担重量は馬の体重の10%が望ましいとされています。

一方で馬の安全・福祉を考えるのであれば、負担重量は馬の体重の30%以内といわれています。

しかし、これらは目安です。
馬によっても違いがあるため、適正体重を守っている場合でも馬の様子には十分注意をしましょう。

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