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乗馬のスタイルは何種類?代表的なブリティッシュスタイルとウエスタンスタイルの違いとは?

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2024/1/12

乗馬のスタイルは何種類?代表的なブリティッシュスタイルとウエスタンスタイルの違いとは?のイメージ

乗馬と聞くと、クラシックでエレガントな「ブリティッシュスタイル」と、映画に出てくるカウボーイのような「ウエスタンスタイル」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

実は乗馬には他にもスタイルがあります。
みなさんは乗馬のスタイルが何種類あるのかご存じですか?

それぞれのスタイルに使用する馬具にも違いがあります。

この記事では、乗馬スタイルの種類や代表的なスタイルのご紹介をします。

この記事で分かること

・乗馬のスタイル5種類とは?
・ブリティッシュスタイルの特徴
・ブリティッシュスタイルの競技
・ブリティッシュスタイルの馬具や服装
・ウエスタンスタイルの特徴
・ウエスタンスタイルの競技
・ウエスタンスタイルの馬具や服装

乗馬には5種類のスタイルがある

乗馬のスタイルは「ブリティッシュ」、「ウエスタン」、「クロスカントリー」、「エンデュランス」、「カジュアルライディング」の5種類があると言われています。

このうち、日本で盛んなのは「ブリティッシュ」と「ウエスタン」です。
世界的にもこの2つのスタイルが主流です。

ここからは、この乗馬2大スタイルの違いを説明します。

ブリティッシュスタイルについて

乗馬のスタイルは何種類?代表的なブリティッシュスタイルとウエスタンスタイルの違いとは?のイメージ

まずは日本で一番競技人口の多いブリティッシュスタイルについて、みていきましょう。

オリンピックの馬場馬術や障害馬術はブリティッシュの競技です。
イギリスの騎馬隊の馬術をベースに貴族が腕前を競いあったのが由来だとされています。

ブリティッシュスタイルの特徴

ブリティッシュスタイルでは、馬と人間がハミや騎座、脚でコンタクトをとって、繊細な動きを馬に要求します。

手綱は両手でもち、ピンと張ることによって、常にハミを通してコンタクトをとります。

貴族のスポーツに源流があることから、エレガントさも求められます。
馬を動かすために大きな動きをするのは望ましくないとされています。

ブリティッシュスタイルの競技内容

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オリンピックの競技である馬場馬術と障害馬術はブリティッシュスタイルの競技です。

馬場馬術は、高度なステップなどをいかに美しく見せることができるかを競う競技です。
試合に男女の区別はなく、20m×60mの馬場で行われます。

規定演技では、決められた技の完成度が評価されます。

自由演技では、決められた要素を構成し、音楽に乗せて披露します。
音楽の解釈など芸術点も評価の対象になります。

トップライダーは高い技術によって技をつなげて、まるで馬とダンスをしているかのような演技を披露します。

その場で足踏みをするピアッフェ、高く肢をあげるパッサージュ、後肢を軸に回転をするピルエットなど見どころ満載です。

障害馬術は決まった経路で障害を飛越し、ミスの少ない人馬が勝利する競技です。

障害物を落下させたり、馬に反抗されたりするミスを最小限におさめなくてはなりません。
ミスの数が同じ場合はタイムによって勝敗が決まるルールを採用している大会が多いようです。

選手は下見の時間に経路を確認しながら、戦略を立てます。

早くゴールするためにスピードを上げると障害を落とすリスクが高まります。
しかし、スピードを落とすと落下のリスクは下がりますが、タイムでは及ばないかもしれません。

人馬の信頼関係はもちろん、馬の特性も加味した戦略が重要になる競技です。

ブリティッシュスタイルの馬具や服装

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ブリティッシュスタイルの馬具は、馬が繊細な動きをしやすくなっています。

鞍は競技向けのつくりになっており、馬場鞍と障害鞍があります。デザインもシンプルです。

乗り手の服装は、やはり競技の際に邪魔にならないことを重視しています。
また、貴族の競技に由来しているので、キュロットにブーツのエレガントなスタイルです。

基本的には襟付きのシャツが好ましいとされています。
競技に出場する際にはさらに細かい規定がありますので、確認をしましょう。

ウエスタンスタイルについて

ウエスタンスタイルはアメリカをルーツに持つ実用的な乗馬スタイル。
広大な放牧地にいる牛を追うカウボーイたちの乗り方です。

仕事のための乗り方であるため、ブリティッシュとはあらゆる点で違いがあります。

ウエスタンスタイルの特徴

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ウエスタンスタイルとブリティッシュスタイルの大きな違いは、手綱ではないでしょうか。

ウエスタンスタイルでは、ブリティッシュのように手綱をピンと張りません。

ルーズレインといって、手綱を緩く持ったまま、騎座や声で馬に指示を出します。
伝わらないときには脚を使っていくという考え方です。手綱は片手で持ちます。

基本的には馬の主体性を重視したスタイルです。
ここに馬へのアプローチの違いも表れていますね。

ブリティッシュでは、ハミを通して乗り手がコントロールし、馬に従ってもらう、というアプローチです。
ウエスタンの場合は指示をしたら、次に指示をするまでは同じ歩様であればOKだそうです。

確かに長い時間乗っているのに、一歩一歩をコントロールしていら、人も馬も疲れてしまうかもしれません。

ウエスタンスタイルの競技内容

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ユニークな競技がたくさんありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。

まず、ウエスタンの花形競技であるレイニング。
先ほど、騎座や声で馬に指示を出す、と書きましたが、レイニング競技では、まず手綱で指示を出します。

競技名の由来も手綱(レイン)から来ています。
そのため、ブリティッシュとも多少、通ずるところもあるようです。

レイニングは規定競技であり、高度な技を高いレベルで実施することが求められます。

後ろ肢を軸に高速回転するスピンやスライディングストップなど、牛の動きに対応できる素早い動きをするウエスタンらしい技が盛りだくさんです。

この競技では、スピードやパワーを維持しつつも、馬が冷静に人間の指示を待つようにコントロールする必要があるそうです。

もうひとつメジャーな競技としてトレイルがあります。

牧場での作業や外乗を模したコースで障害物を決められた歩様でスムーズに通過できるかを競う競技です。
時間はかかっても、スムーズに通過できれば問題ありません。

ウエスタンスタイルの馬具や服装

乗馬のスタイルは何種類?代表的なブリティッシュスタイルとウエスタンスタイルの違いとは?のイメージ

ウエスタンの馬具は長時間、騎乗していても負担がかからないつくりになっています。

シンプルなデザインのブリティッシュに比べて、装飾もあり華やかなイメージです。
カウボーイ拍車とも呼ばれる独特なデザインの拍車は、馬体の表面を転がすように使用します。

服装は、作業のために長時間乗っていても負担がかからず、動きやすいものでなくてはなりません。
カウボーイハット、長袖シャツ、ジーンズ、ウエスタンブーツという服装が一般的です。

カウボーイハットは日よけにも雨よけにもなります。

ウエスタンブーツは鐙の形に合わせて作られているので、安全面でも大切な装具です。

現役のカウボーイは革のジャケットに動物性の脂を塗ってお手入れをしながら、何年も着るそうです。
革の劣化を防ぐうえに、水もはじくので合理的なのだそうです。

まとめ

ブリティッシュとウエスタン、一見すると全く違うスタイルのように見えます。

しかし、どちらも馬の特性を理解したうえで、目的に応じた乗り方をしているために生じた違いなのだと思います。

馬が好きで乗馬を始めたい方は、まずは自分がより楽しめると感じたスタイルで始めてみたらどうでしょうか。

ゆくゆくは両方のスタイルを楽しんでもよし、途中で転向するのもよし。
自分に合ったスタイルを見つけて、長く乗馬とつき合えるといいですね!

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