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乗馬愛好家の夢!馬を飼う・馬と暮らすために必要なもの

2024/7/5

乗馬愛好家の夢!馬を飼う・馬と暮らすために必要なもののイメージ

馬が好きで乗馬を始めた方なら、誰もが一度は憧れる自馬。

しかも、その自馬と一緒に暮らすことができたら!

この記事を読むと、そんな夢が少しだけ現実に近づくかもしれません。

今回は、馬を飼ったり、馬と一緒に暮らしたりするのに必要なことや気をつけることなどについて、まとめます。

この記事で分かること

・馬を飼い始めるのに必要なこと
・馬を飼うために必要なもの
・馬をお迎えする方法

馬を飼い始めるのに必要なこと

乗馬愛好家の夢!馬を飼う・馬と暮らすために必要なもののイメージ

馬を飼い始めるのに、適した環境や必要なものはあります。

しかし、最初に馬を飼うときに一番大切なのは心構えです。

本当に最期まで面倒をみる覚悟があるのかを最初に考えましょう。

馬は比較的、長寿な動物です。
平均で25歳くらいまで生きると言われています。
長生きの馬は30歳を優に超えます。

自分が今から30年後も体力的や金銭的に問題なく、馬の面倒をみられるかどうかを真剣に考えてください。

それでも、自分は大丈夫だと覚悟ができたのであれば、次にどのような環境が必要なのか考えていきましょう。

30年以上、飼育を続けていくことに少しでも不安のある方は、馬を飼うことはおすすめしません。

馬にとって十分なスペースを確保!

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馬は本来、広い土地で草をはみながら、のびのびと暮らします。

十分な運動ができないとストレスが溜まり、時に命を脅かすことさえある疝痛(せんつう・腹痛のこと)が起きやすくなってしまいます。

馬の種類や体の大きさによって、適切な放牧地の大きさは違いますが、大きければ大きい方がどんな馬にとってもいいと言えます。

最低限、必要な広さを確保するのはマストですが、より大きな土地を確保できたらベター。

例えば、ミニチュアホースを1頭買うのであれば、20坪以上の放牧地があると安心です。

若いサラブレッドを放牧メインの飼い方をする場合、1頭当たり0.4〜1ヘクタール(100メートル×100メートル)ほどが理想と言われています。

しかし、乗馬は人を乗せたり、障害を飛ぶような負荷の高い運動もしているため、そこまで広い放牧地を準備していないところも。

体の大きさや年齢に合わせて、適切な広さの放牧地を確保できるのが理想です。
プロのアドバイスを仰いでみましょう。

馬の生活に欠かせない「毎日の散歩・運動」をさせてあげる時間や土地

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運動や散歩をさせるにも土地が必要です。

馬場馬術で規定されている馬場のサイズは長さ60m×幅20mですが、初心者はその半分の大きさ長さ30m×幅20mで練習する場合もあります。

乗り手の好みや技量、準備できる土地の広さに応じて、馬場を作りましょう。
丸馬場で運動をさせる場合、直径15mは確保したいところです。

また、馬は暑さに弱いので、日陰になるところを作ってあげます。
水は馬が新鮮なものが飲みたいときに飲めるように工夫しましょう。

放牧地を用意できるのがベストですが、運動場しか準備出来ない場合、そこに放牧をする方法もあります。

運動場に放牧する場合は乾草を準備します。
ミニチュアポニーのように小さな馬であれば、散歩をしてストレス発散する方法も。

放牧をする作業自体に、あまり時間はかかりませんが、朝早くに放牧をして、夕方に集牧をするため、朝の忙しい時間や夕方の時間の管理は大変かもしれません。

また、放牧地を管理する時間も必要です。

散歩をして運動をさせる場合は、ある程度の距離を歩く必要があるため、毎日、時間の確保が必要になります。

馬を飼うために必要なもの

次に馬を飼うために最低限、整えるべきものをみていきましょう。

馬房

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馬が疲れをいやすための部屋である馬房は、しっかりと広さをとってあげる必要があります。

品種によって体の大きさが違うため、準備する馬房の広さも違います。

ミニチュアポニーなら1.5m×1.8mで大丈夫ですが、軽種馬なら3m×3mほどの広さがあるのが理想的。
重種馬の場合はもっと大きくなります。
愛馬の体の大きさに合った馬房を準備してあげてください。

馬房に敷く敷料には、いくつか選択肢があります。
昔ながらの稲ワラや麦ワラ、おがくず、ウッドチップに加えて、ペレットタイプのものも。

何を選ぶかにはいくつかポイントがあります。
値段、愛馬のツメの状態、作業効率、再利用する際の手間などです。

愛馬と自分に合っている敷料を選びましょう。

運動場、洗い場

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運動場にも砂やチップなど、馬に優しい素材のものを敷き詰めてあげましょう。

大きな石があると、ツメの柔らかいところで踏んでしまい、怪我をすることがありますので要注意です。

いずれも定期的な補充が必要です。
馬の肢に負担がかからないようにメンテナンスをしましょう。

馬を安全に洗ったり、馬装したりする洗い場も作りましょう。

無口と張り綱で馬を繋いで、人馬ともに安全に作業できる環境を整えます。
夏場には丸洗いができるように、給水および排水の機能も必要です。

お湯も出るようにしておくことをおすすめします。

馬の餌

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馬の餌も準備します。
品質のよいものを不足なく、十分に与えましょう。

飼料には粗飼料と濃厚飼料の2種類があります。

粗飼料には青草や乾草、濃厚飼料には豆や穀物類、ペレットなどがあります。

基本的には粗飼料を十分に与えて、足りない栄養素を濃厚飼料で補うイメージで餌を配合します。

餌は農協や乗馬クラブ、インターネットなどで入手できます。
どのような餌の配合にするかは、前の馬主さんから話を聞いたり、獣医師さんに相談してみたりしましょう。

馬は一般に、1日で体重の1.5〜3%にあたる量の餌を食べると言われています。
餌を切らすことがないように、十分な量を準備しておきましょう。

夏場は夏バテで食欲が落ちる馬もいます。
電解質やサプリをプラスしたり、嗜好性を高めて、餌も水分も十分にとってもらえるように工夫します。

冬は体の体温をキープするためにエネルギーを使うため、コンディションが落ちてくる馬もいるかもしれません。
体重が急激に落ちることのないように餌を配合します。

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馬具、ケア用品

意外と盲点なのが、馬具やケア用品です。

乗馬クラブで練習馬を借りて練習している場合、馬具やケア用品の値段を気にしていない方も多いはず。
テッピから馬着まで、さまざまな馬具やケア用品を自分で揃えなくてはならず、意外と費用がかさみます。

輸入ものも多いため、円安も相まって値段がさらに上がってきています。

工夫をすれば節約も可能ですが、蹄油や蹄クリームなど直接、馬に使ったり、塗ったりするようなケア用品は、愛馬に合った品質のよいものを選ぶようにしましょう。

馬をお迎えする方法は?

それでは、最後にどうやって愛馬をみつけることができるのかについて、ご紹介します。

牧場やセリ市で購入する

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牧場やセリ市で馬を購入することができる場合があります。

愛玩用や乗用馬を販売している牧場のウェブサイトを見てみましょう。

気になる馬がいれば、牧場に連絡をして、実際に訪ねて馬の性格を確認したり、試乗をするのがおすすめです。

その馬やその両親の性格などの話も生産者から直接聞けるので、馬を選ぶ際の参考になります。

セリに登場する馬もすでに乗馬としての馴致を施されており、乗馬としてすぐに活躍できる馬がラインナップされます。

試乗もできますし、生産者と話をすることもできますよ。

ただ、安く買えることもあれば、そうでないことも。

北海道では、ノーザンホースパークで行われる内国産乗用馬市場と釧路で行われる北海道乗用馬オークションがあります。
岩手県では遠野市乗用馬市場が行われます。

引退馬の里親制度を利用する

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引退した競走馬を乗馬にリトレーニングした馬を引き取るという方法もあります。

ここ数年、引退した馬たちの第二の馬生を真剣に考える機運が高まり、乗馬適性のある引退競走馬を乗馬に転用させるためのトレーニングを施している団体やトレーナーが増えてきました。

信頼できる団体やトレーナーからリトレーニングを受けた馬たちをお迎えする方法もあります。

しかし、どんな飼い方をしたとしても、やはりお金はかかってしまいます。

そんな心配もなく、誰でも馬主になれるのが、引退した馬たちを複数人で持ち合う里親制度です。
複数人で持ち合うため、一人当たりの負担額は少なくなります。

一緒に暮らすわけでも、1頭を所有するわけでもありませんが、一口馬主ライフをエンジョイしながらも、馬たちのセカンドキャリアをサポートできる素晴らしいシステムです。

組織によって違いますが、2,000円/月くらいからとサポートがしやすい仕組みになっています。
ただし、馬生を全うするまで支援を続けていただくことが前提ですので、慎重に判断してください。

自分がサポートする馬との面会や触れ合いは可能ですので、どんどん愛着も湧いてきますよ。

まとめ

今回は乗馬愛好家の夢である愛馬と暮らしを実現するために必要な環境などについて、ご紹介してきました。

馬も人も幸せであるために、無理をして馬をお迎えするのは厳禁です。

餌代、維持費以外にもワクチン代や医療費などの費用がかかります。
経験者に話を聞いて、十分に検討をしたうえで判断することをおすすめします。

お迎えが決まったら、獣医師や装蹄師も確保しておきましょう。

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