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馬術入門(38)【~馬にたずさわる人全てが調教者~96】

前回コラムでの動作が常歩である程度出来るようになったら20mの輪乗りでのトレーニングに入ります。

 

速歩で輪乗りをしながら、肩内を同じ大きさの輪乗りを保ちながら行います。

あまり形、角度にこだわる事なく、騎手は浅く軽くでもかまいません。

正しい扶助姿勢を作り馬が苦しくなく動いている事を確認します。

スムーズにのびのびと動いている事が重要です。

少しでも苦しいようでしたら、真直ぐの構えに戻し両拳を譲りながら伸びやかに動かします。

輪乗りの手前を変えながら両手前で肩内を行います。

手前の切り替えがスムーズに出来るようでしたら、肩内の扶助を強化するようにしながら輪乗りの開閉を行います。

一気に小さい輪乗りに入るのではなく大きさを騎手がコントロールしながら徐々(3周程度)に小さく(前肢旋回に近い3m程度の)巻乗りを行います。

この時、速歩を止めないようにしっかり推進出来る事が必要です。

2周ほどで充分です。

そのままの肩内状態で輪乗りを開きます。

閉じた時と同じように徐々に大きくし20mの輪乗りに戻ったら再び手前を変えながら、両手前2回程度行います。

速歩を維持しながら図形を描けたら充分です。

 

次に、速歩での腰内です。

肩内と同じように20mの輪乗りをしながら腰内の姿勢を取ります。

前躯を輪線上に合わせスムーズに苦しくなく動けるようなら、徐々に輪乗りを閉じます。

初めは、3m程の円までにしたら輪乗りを開きます。

数回繰り返してスムーズに動けるようなら、騎手は姿勢を変えずに3mまで閉じたら両肘を止め推進を強化しながら、内方の拳で進行方向を示しながら両脚を腰内の姿勢のまましっかり閉じて後肢旋回をするように両後肢の動きを止める事なく2から3周程後肢を振ることなく旋回したら輪乗りを開き2.3周して元の20mの輪乗りに戻ります。両手前を2.3回速歩を褒維持したまま出来たら充分です。

よく褒めて上げて完了して下さい。

 

上手く出来なくても何日も掛けて、何回も繰り返し完成させて下さい。

 

令和6年9月

       長谷川 雄二

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