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馬術入門【~馬にたずさわる人全てが調教者~59】

長谷川雄二

2021/8/7

乗馬から馬術にレベルアップする為には何が必要なのでしょうか。


馬に股がっている状態で、手や足をそれぞれバラバラな動きを正確にするためには騎乗者が自分自身のバランスをしっかり取れていなければなりません。

止まっている時や常歩程度の動きの中では簡単にバランスを保つ事が出来ます。

しかし、速歩となると途端にお尻がボンボン放り上げられ、お尻を鞍に密着させるどころではなくなってしまいます。


速歩の縦の反動を抜いてお尻を鞍に押し当てる事が出来るようになるためには!

・股関節を柔軟にして開いたり前に出たりしなければなりません。

・股関節の開きに合わせて膝関節も柔軟にして上下の動きにより反動を吸収して行きます。

・膝関節の上下の動きに合わせて足首の柔軟な わずかな動きにより鐙を真下へ踏み下げ脚全体が安定して同じ場所になければなりません。

この3ヶ所の関節を柔軟にと言われてもなかなか簡単には力を抜く事はできません。


練習方法としては、先ず馬に乗る前に自身の身体の硬さを知る為にもこの3ヶ所の柔軟体操をしっかり行ってみて下さい。

これは最初だけすれば良いのではなく、日常の生活の中で習慣化していくつもりで取り入れて下さい。

これからの人生で馬ライフを人馬共健康に長く楽しむ為に!!

 

実馬を使っての練習では、もし実施可能であれば私は軽乗鞍を使っての練習をお薦めします。

軽乗鞍での練習が無理なようでしたら、鞍は総合鞍を使用して鐙は外しておきます。

サイドレーンを付け前後のシナリのある態勢でリラックスして運動出来る馬を使用します。

この馬であればどんなに反動の高い馬であっても、騎乗者が力が抜け良い姿勢が取れた時、楽に反動に付き坐骨を密着させることが出来、騎乗者はきっと良い正反動を実感することが出来ると思います。

 

令和3年8月
   長谷川雄二

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