馬術(1)【~馬にたずさわる人全てが調教者~101】
新たな年、切の良い数字が並んだ所でこれからは、馬術入門の入門を外して馬術についてお話しをして行きたいと思います。
馬に乗る、あるいは関わると言っても色々な関わり方があります。
スポーツ馬術では、オリンピック種目である障害馬術、馬場馬術、総合馬術など。
その他、馬のマラソンと言われるトレッキング。
複数の馬がスピードを競う競馬、同じく複数の馬が1人乗りの馬車でスピードを競う繋駕競走、重い荷物を積んだ馬車で登り坂のある走路で力比べをしながらスピードを競う輓馬競走、馬に乗ってサッカーをする様なポロ、カウボーイで有名な瞬発力を要求されるウエスタン乗馬、闘牛士が乗り素早い身のこなしをして牛の攻撃をかわす馬、遊牧民の長時間、長距離の運動に耐える牧羊馬、また各国の警察には馬に乗る騎馬警官が多く現存します。
過去には各国の軍隊に騎兵隊が多く存在していました。
今でも祭事として、中世の騎士にふんした行事、日本にも古来から馬を使った、流鏑馬や、祭事の野馬追い、神旗争奪戦、チャグチャグ馬っ子、鈴懸馬、時代祭りなど各地に今でも多く残っています。
世界には、まだまだあまり知られていない馬にまつわる文化が数多くあると思います。
それぞれの用途に応じて最適な品種の馬をさらに改良して、その理想とする馬を生産すべく色々な品種の組み合わせを試しながら品種を改良しています。
用途にかなった良い馬は沢山いると思います。
そして、そんな馬達がそれぞれの用途ごとの場面で輝く事が出来るようになるかは、その馬が今まで生きて来た中でどんな人と関わってきたかが最も重要な事となります。
馬が望むであろう人物像
・優しい人
・長い時間を共にいる人
・相手の気持ちを大切にしてくれる人
・心を許してもいいなと思える人
・言いたい事を正しく理解してくれる人
・痒い所に手がとどく人
・要求する運動を正しく深く理解している人
・順序建てて丁寧に教えてくれる人
・叱るより褒められる事が多い人
・理解するまで何度でも繰り返し教えてくれる人
・苦しい運動でも楽に出来るように導いてくれる人
本当の意味で人馬一体となれるのは、馬がその人を信頼し、人がその馬に愛情を持って関わり人、馬お互い相手が何を言わんとしているのか聞こう、どうして欲しいのか伝えようとする気持ちあるのかです。
令和7年2月
長谷川 雄二
このページをシェアする