乗馬で使う「ゼッケン」の洗濯方法、お手入れの手順
乗馬で必ず使用する「ゼッケン」。
おしゃれなデザインのものもたくさん販売されており、お気に入りのものを購入されている方が多いはず。
汚れがつきやすいものの、どのようにお手入れをしたらいいか、分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ゼッケンを長くご利用いただくためには、こまめなお手入れが必要です。
今回はゼッケンのお手入れ方法や洗濯方法についてご紹介します。
この記事で分かること
・ゼッケンの種類や機能
・ゼッケンの洗濯の手順
・ゼッケンのお手入れ方法のポイント
乗馬の「ゼッケン」とは?
乗馬のゼッケンは「鞍下」「サドルパッド」とも言います。
馬の背と鞍の間に使用して、鞍がずれないようにする馬具です。
ゼッケンを使うことによって、馬の不快感を軽くしたり、怪我を予防したりすることができます。
競馬では、ゲート番号入りの白や紺などポリエステルを主原料にした布製のものを鞍の下に使っており、やはりゼッケンと呼びます。
実は競馬場で回収されるペットボトルを再利用しているサステナブルなゼッケンなのだそうです。
ゼッケンが必要な理由
ゼッケンの種類は用途によって、適切なものを選ぶ必要があります。
例えば、使用する鞍の種類によってゼッケンが変わります。
馬場鞍には馬場鞍にあったゼッケンを選びましょう。
素材によって選ぶこともできます。
コットン性の薄いものはムレにくく、お手入れもしやすいです。
ただし、クッション性は低めです。
クッション性を高めたい場合は、厚めのパッドを内蔵しているゼッケンを選ぶといいでしょう。
夏場は汗でムレないように、細かいメッシュを使用しているものもあります。
肌が弱い馬のために、肌にやさしいボアが使われているものもあります。
背中の形によっては、鞍がずれやすい馬もいます。
そのような馬には鞍の形になったものや滑り止めがついているゼッケンを使用して、馬が怪我をしないように工夫をします。
このほかにも、ゲルをゼッケンの下に敷いて、クッション性をさらに高めつつ、鞍のズレを防ぐ方法もあります。
愛馬やパートナーが快適に過ごせるように、適切な素材や形のものを選ぶことが大切です。
ゼッケンの洗濯の手順
ゼッケンには冬でも馬の汗が付着するので、こまめなお手入れや洗濯が必要です。
洗濯方法の手順は以下のとおりです。
2. 中性洗剤を入れて、ゼッケンを少なくとも1時間、汚れがひどい場合には4~5時間程度、つけ置きをして汚れを落とす
3. 物干しなどにかける
4. ブラシを使い、汚れを落とす
5. 汚れや洗剤を洗い流す
6. 裏返しにして、ブラシで汚れを落とし、水で洗い流す
7. しわを伸ばして、乾燥させる
ちなみに洗濯をせずにお手入れをする場合はブラシで砂や泥、毛といった汚れを落とします。
特にキルトタイプのゼッケンは縫い目の部分に毛などが溜まりやすいです。
砂や泥がついたまま、ゼッケンを使用してしまうと馬に傷がついてしまう可能性があるため、こまめなお手入れや洗濯が必須です。
それでは、ここから洗濯をする際のポイントをいくつかご紹介します。
ゼッケンのお手入れ方法のポイント
ゼッケンの洗濯にはいくつか注意点があります。
お手入れのポイントを細かく見ていきましょう。
洗うときは冷水を使用する
洗うときは冷水を使用しましょう。
お湯を使ってしまうと、素材によっては劣化してしまう可能性があります。
特にナイロンなど、熱に弱い素材を使っている場合は要注意です。
冷水で汚れが落ちづらい場合でも、30度くらいまでのぬるま湯を使うようにしましょう。
洗濯機を使う場合は手洗いコースや洗濯ネットの使用をおすすめします。
素材によって扱いが変わってきますので、特に水温や洗濯機の使用については洗濯マークを確認するようにしてください。
洗剤は中性洗剤を使用する
洗剤は中性洗剤の使用をおすすめします。
中性洗剤は「おしゃれ着洗濯剤」とも呼ばれる繊維に優しい洗剤です。
酸性やアルカリ性の洗濯洗剤を使用すると素材によっては、痛めてしまう可能性があります。
汚れがひどいときはつけ置きをする
汚れがひどいときは、水を張って中性洗剤を入れたバケツや桶に長めにつけ置きをしてください。
ある程度、つけ置きをしたあとに押し洗いをすると汚れが取れやすくなります。
乾かすときは乾燥機を使用しない
乾燥させる際は、乾燥機は使用しないでください。型崩れの原因になります。
型崩れをしてしまうとゼッケンの本来の機能が損なわれ、馬が傷ついてしまう可能性もあります。
乾かすときには、しっかりと形を整えたうえで陰干しをしましょう。
まとめ
今回はゼッケンのお手入れや洗濯方法についてご紹介しました。
ゼッケンは馬の背中に直接触れるものなので、できるかぎり清潔にしておけるといいですね。
馬は汗っかきなので、冬もゼッケンをこまめに洗濯することをおすすめします。
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