馬術(8)【~馬にたずさわる人全てが調教者~109】
前回までの馬術に必要な技術を身につける為には、やはり基本がしっかり出来ていなければなりません。
基本と言っても乗る事に関してが全てではありません。
乗り手であるあなた1人のスキルが向上したとしても、それは自己満足でしかありません。
今乗っているその馬がそしてあなたがハッピーである事が重要なのです。
最低限それを実現する為の努力が必要です。
馬に乗る人全ての人が馬術の最高レベルを目指す必要はまったくありません。
最も必要な事は、馬に対する愛情と馬に関する知識です。
先ずは大まかな浅い知識でもかまいません。
このふたつを持ってできる限り多くの時間を馬と過ごす事です。
馬手入れの時間、曳き馬の時間、放牧の時間、馬房作業の時間、飼え付けの時間、馬房でのくつろぎの時間、寝ている時間、乗っている時間、
それぞれの時間で一緒に行動する、触れ合う、寄り添う、見守る、観察する。
この時間を過ごしている時に、餌の食べ方、食欲、外傷、腫れ、熱、皮膚、咳、痒み、締、蹄鉄、各歩法の動き、精神状態、表情、気性、気にする事柄、
出来るだけ多くのその馬に関する事を知った上でその馬と付き合って行かなければなりません。
人の勝手な思い込みにならないよう。
令和7年10月
長谷川 雄二
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