SPウィークの馬学講座④
お久しぶりです【SPウィーク】です。
第4回は【馬の毛色とその特徴】についてお話したいと思います
馬の毛色といえば皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
多くは茶色【鹿毛】をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
最も一般的とされている毛色がこの【鹿毛】ですが、馬には多くの毛色が存在します。
そんな馬の毛色と特徴についてご説明します
【鹿毛(かげ)】
最も一般的な毛色の1つで、鹿の毛のような茶褐色。
たてがみと尾、四肢は黒色を帯びている。
たてがみと尾、四肢は黒色を帯びている。
※たてがみ…馬のうなじ付近から伸びる髪
【黒鹿毛(くろかげ)】
黒みがかった鹿毛で、たてがみや四肢は黒が濃く
胴体部分がやや褐色を帯びている。馬によって青鹿毛と区別しづらいものもいます。
スペシャルウィークはここです
胴体部分がやや褐色を帯びている。馬によって青鹿毛と区別しづらいものもいます。
スペシャルウィークはここです
【青鹿毛(あおかげ)】
鼻先や目元、臀部(でんぶ…尻尾の付け根付近)などの一部でわずかに褐色がありますが
全身ほとんど黒色で黒鹿毛よりさらに黒い
全身ほとんど黒色で黒鹿毛よりさらに黒い
【青毛(あおげ)】
全身真っ黒の最も黒い毛色。季節により毛先が褐色を帯び青鹿毛に近くなることがある
【栗毛(くりげ)】
全身が黄褐色の毛で覆われる毛色。鹿毛との見極めは栗毛のほうが明るく
四肢とたてがみ、尾の色に大きな違いがあります。
栗毛は鹿毛と違って黒さはなく、同様の黄褐色をしていることが多い
四肢とたてがみ、尾の色に大きな違いがあります。
栗毛は鹿毛と違って黒さはなく、同様の黄褐色をしていることが多い
【栃栗毛(とちくりげ)】
栗毛よりもやや暗く、暗い黄褐色から茶色の毛色。栗毛と同じく四肢とたてがみ、尾の色は馬体と同様の色をしている
【尾花栗毛(おばなくりげ)】
栗毛馬や栃栗毛などのうち、たてがみ、尻尾が金色のもの。
競馬場で誘導馬を務める馬たちは芦毛(あしげ)や白毛(しろげ)が多いですが
美しい金髪の尾花栗毛の馬もいます
美しい金髪の尾花栗毛の馬もいます
現役誘導馬では中京競馬場で『フローテーション』という元競走馬が頑張っています。
※2013年8月30日現在
この馬のお父さんはスペシャルウィークです
【芦毛(あしげ)】
灰色の毛色。生後から年を重ねるにつれ著しく色が変わる毛色。
生まれたときは灰色や黒、もしくは母親と同じ毛色であったりするが
年を重ねるにつれ白くなっていく。
年を重ねるにつれ白くなっていく。
原毛色は栗毛、鹿毛、青毛等ですが、被毛全体に白色毛が混生し
年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなる。
年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなる。
両親のどちらかが芦毛でないとこの毛色の子供は産まれないのです。
ただし両親ともに芦毛だったとしても必ず芦毛が産まれるわけではありません。
不思議ですよね。
競走馬として非常に有名な馬では『オグリキャップ』が芦毛で
若いときの毛色は黒っぽい灰色でしたが、引退して以降のオグリキャップは真っ白なんです
若いときの毛色は黒っぽい灰色でしたが、引退して以降のオグリキャップは真っ白なんです
【白毛(しろげ)】
知られている中では最も白い毛色で。全身の白い毛とピンク色の肌が特徴。
サラブレッドでは非常に少ない毛色で突然変異として誕生することが多い。
『シラユキヒメ』という馬は【青鹿毛】×【鹿毛】という両親から産まれた
突然変位の白毛馬で競走馬として勝利こそ挙げられなかったものの
3着に入る活躍を見せた。
突然変位の白毛馬で競走馬として勝利こそ挙げられなかったものの
3着に入る活躍を見せた。
『シラユキヒメ』の産駒はほとんどが白毛という珍しい血統なんです
以上の毛色はサラブレッドが有する毛色です。
また、サラブレッド以外の品種ではさまざまな毛色があります。
【佐目毛(さめげ)】
全身が真っ白か象牙色。肌の色はピンクで白毛と違うのは目の色が青色です。
原毛色によりさらに3種類に分けられるが、基本は佐目毛として扱われることが多い。
原毛色によりさらに3種類に分けられるが、基本は佐目毛として扱われることが多い。
【河原毛(かわらげ)】
淡い黄褐色か亜麻色で、四肢の下部と長毛が黒い。
クウォーターホースや日本在来種などではこの毛色の馬もいる。
【薄墨毛(うすずみげ)】
河原毛よりも少し薄暗い毛色である。モウコノウマの毛色として知られる。
※モウコノウマ…唯一の現存する野生馬。
【粕毛(かすげ)】
一般的には、首から腰、腹部、四肢の上部にかけて灰色のような色。
加齢によって刺毛は増加するが、芦毛と違い完全には白くならない。
加齢によって刺毛は増加するが、芦毛と違い完全には白くならない。
※刺毛(さしげ)…白斑にまで至らない白。
【月毛(つきげ)】
クリーム色から淡い黄褐色で目は茶色、馬によって色の違いがあり
白毛や佐目毛に近くなることもある。
白毛や佐目毛に近くなることもある。
【駁毛(ぶちげ)】
体に大きな白斑のあるもの。日本では駁毛に一括するが、細かく分けると様々なパターンがある。
以上が馬のさまざまな毛色ですが、細かくいえばもっとあるみたいです。
ほかに顔の額、目と目の間付近に白い模様が入っている馬がいます。これを【星(ほし)】といいます
さらにその星が鼻筋へ向かって流れている白模様は【流星(りゅうせい)】といいます
皆さんがよく乗っている馬はどの毛色でしたか?星はありましたか?
馬によってそれぞれ個性がありますよね。観察するだけでも楽しいものです
ちなみにスペシャルウィークにはカッコイイ流星があります
皆さんもぜひお気に入りの馬をじっくり観察してみてください
次回は【馬の種類】についてお話したいと思います。
では皆様また次回お会いしましょう
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