【人との生活で備わった新たな力】
馬も昔は野生種がいましたが、今は純粋な野生種はいないと言われています。
それぐらい馬と人はとても近い存在なんですが、そんな人との生活が長きに渡って続いたことで、ある能力が備わりました。
それは「人の感情認識能力」です。
これは本来野生で生きているうちには持っていなかった能力が、人との生活の中で人の感情を認識できるようになったということです。
人が警戒しているときは馬も警戒し、人が優しく接することができたときは馬も穏やかな気持ちになる。
「馬は人の気持ちが分かる、察する」と馬に関わる人ならほとんどの方が誰かに教えられたり、体感したりして知っていると思いますが、これを可能にしている一つの要因が、人の「表情」を読み取っているからなんです!
人が怒っている顔をしていると、それに対して不安に思ったり警戒したりするのです。
これはイギリスのサセックス大学の研究チームが調べたもので、「Biology Letters」に掲載されております。
この研究で分かったことは、馬は主に「左目」で怒った人間の表情を見ているようですね。
右脳がネガティブな視覚情報を処理するようになっているようです。
人が馬に接するとき、主に左側からのアプローチが多いので注意しないといけませんね。
人の表情が馬に少なからず影響しているので、常に見られている意識が大切ですね!
犬や猫も同様にとても優れた人の表情を読み取る力を持っています。
犬は研究結果でも特に人の笑顔を判断するのは早いそうです。
人と生活を共にしてきた動物たちは人への対応能力が必須になったため備わった能力なのかもしれませんね。
馬のことは知っているようでまだまだ知らないことが多いですよね!
馬を知るということは馬との距離を詰める一歩なのかもしれません。
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