乗馬用品・馬具&ライフスタイル JODHPURS (ジョッパーズ)

肩内からの展開Ⅱ【~馬にたずさわる人全てが調教者~40】

長谷川雄二

2020/1/10

前回の続きとなります。

●肩内状態のまま円運動に入ります。
始めは大きな輪乗り状の大きさの円で行ってください。
楽に出来るようであれば、徐々に輪乗りを詰めて行きます。
巻き乗り(6m)程度の大きさの円で肩内を行えるようにします。


●肩内からの斜め横歩
例えば蹄跡行進中に短蹄跡上の中央線(C)を右回転したら1つ目のポイント(G)より左方向の蹄跡上中央ポイント(B)に向います。
斜線上で馬体を長蹄跡と平行に保ったまま肩内と同じ扶助で、斜めに肢を交差して進行します。
馬体は真っ直ぐに騎手の両肩も真っ直ぐに前を向いたままです。
左拳は手の平を空に向けながらわずかに開き、進行方向を示します。
右腕は手の平をやや上に向け肘を折り馬の右顎を譲らせます。
両座骨は真っ直ぐに前方向に推進状態をとり、内方の脚でしっかり進行方向へ内方後肢を押し出すように強く使用します。
外方脚はふくらはぎを馬体に着けしっかり鐙を踏み下げながら馬の後躯が外方側へ逃げないよう壁を造るように構えます。
先ずは常歩で、確実にできるようになったら速歩でも行って下さい。
※上記の事ができたら次のトレーニングを行ってください。


●常歩で肩内を蹄跡より1m程内側で(柵や埒が無いところでも直線を作って真っ直ぐに肩内が出来なければなりません。) 行いながら内方の脚を徐々に強くし、内方の肘を強目に止めて馬が真横に2,3歩程度動いたら完全に内方の肘を止め、内方脚をさらに強く使って、後躯を外方側へ押し出すように使うことで内方前肢を軸に前肢旋回を行います。
必ず4節の常歩リズムをとぎらせないように常歩の扶助である左右交互の脚を使いながら行って下さい。
180゜旋回したらそのままの扶助、つまり姿勢を変えずに肩外の運動に入ります。
数歩の肩外を行ってから真っ直ぐに戻すようにしましょう。
勝手に或いはなんとなく真っ直ぐに戻らず、必ず騎手の意思、指示により姿勢を戻すようにしてください。

 

 

令和2年1月
長谷川 雄二

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