「馬本意」でのトレーニング
私は馬に乗るとき、
「自分本意」にならず「馬本意」で乗ることを
常に意識しています。
「馬本意」と言っても、馬にわがままをさせるという意味ではありません。
馬が何を考えているのか乗り手がしっかり考え、
馬の意思を尊重するという意味です。
馬が物見をする場合、
自分が意図することを馬がしてくれない場合、
すべてに原因があります。
馬は自然界で群れをなす動物です。
群れにはボスがいて、その他の馬はボスに従い行動します。
馬という動物に乗って共同作業をしたいのであれば、
私たちは馬のボスになる必要があります。
そこからようやく人馬の信頼関係がスタートします。
馬のボスになる=馬に怒る ではなく、
馬のボスになる=馬がこの人に従えば安全・安心と思ってもらえる存在になる
だと私は考えています。
もちろん時には怒ることもありますが、
自分は堂々として、たとえ馬が何かに驚いても
とっさに馬を落ち着かせてあげて、
馬に信頼してもらえる存在になることが大切です。
人馬の信頼関係が出来ている上で、
自分が意図することを馬がしてくれない場合、
さまざまな原因が考えられます。
人に利き手があるように、
馬にも左右で得意、不得意がある場合があります。
少し極端な例ではありますが、
右利きの人が、左手でお箸を使うことが難しいように、
左手前が得意な馬が、右手前で走ることは難しいのです。
その他にも、どこかに痛みがある場合も考えられます。
馬のしたくないことや、出来ないことを
がむしゃらに、無理矢理させるわけではなく、
一旦立ち止まって、「馬本意」で行動してあげることを忘れないでください。
みなさんの乗馬ライフのご参考になれば幸いです♫
ではまた。
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