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馬術のトライアスロン?「総合馬術」のみどころ

2021/7/28

前回の「馬場馬術」に続き、今回は「総合馬術」のみどころを、馬術選手の視点からたっぷりご紹介したいと思います!

 

・総合馬術
馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術の3種目を同じ人馬のコンビで3日間をかけて行う「馬術のトライアスロン」とも呼ばれる競技。
初日の馬場馬術では規定演技を行い、2日目のクロスカントリーでは、ゴルフ場並みに広い野外のコースを駆け抜けます。

トップレベルの競技では全長約6キロにもなるコースに、最大45個の固定障害物が設置され、拒否することなく規定タイム内にゴールすることが求められます。

そして、3日目に障害馬術を行い、3日間の減点が最も少ない人馬が優勝となります。


この他にも、障害物を三回拒否した場合や、障害物の飛越順を間違えた場合、落馬した場合、規定時間の2倍以上のタイムオーバーした場合は失権となります。

 

また、馬場の減点は100からパーセンテージを引いたもの、障害の減点は一般の障害馬術競技と同じですが、規定タイムオーバーは毎秒0.4ずつの減点となります。

 

みどころ

①クロスカントリーの迫力
自然に近いクロスカントリーのコース上には、自然物を使った固定障害(丸太や生垣)だけではなく、池や溝、飛び降りのフェンスやバンクなどさまざまな障害物が設置されています。
トップレベルの競技では、そのヘビーなコースを駆け抜けるスピードは、なんと分速570メートル(時速34.2キロ)!
間近で見ると迫力満点です!

 

②4つ目の種目?
総合馬術ではクロスカントリー競技の翌日、障害馬術の前に「ホースインスペクション(馬体の健康チェック)」が行われます。

このホースインスペクションは総合馬術の4つ目の種目とも呼ばれるほど重要なもので、ハードなクロスカントリーの走行後、

選手や関係者は馬のコンディションを維持するためにあらゆるケアをしてホースインスペクションに臨み、合格した人馬のみ障害馬術競技に駒を進めることが出来ます。

 

③最後まで誰が勝つかわからないドキドキ感!
総合馬術競技の最も面白いところは、3日間を通して順位が変動するところです。
初日の馬場でトップに立ち、2日目のクロスカントリー、3日目の障害を減点0で帰ってきて優勝することもあれば、

2日目または3日目で減点がつき一気に順位が下がることも稀ではありません。

逆に言えば、初日の馬場で失敗しても、2日目、3日目で挽回してトップに躍り出ることもあり得るので、最後まで目が離せません!

 

 

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