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馬術入門(33)【~馬にたずさわる人全てが調教者~91】

長谷川雄二

2024/4/3

運動を始めて、常歩が充分後肢を使って真っ直ぐリラックスしてスムーズに歩くようであれば次に進む事が出来ますが、そうでなければ常歩で時間をかけて輪乗り、巻き乗りさらに小さな巻き乗り、それぞれの大きさでの手前変換をしっかり推進をしながら行います。

後肢が踏み込みトップラインが躍動し前後のシナリ、左右のシナリを感じられるようになり、口も軽いコンタクトで顎を譲り首も小さな動きで自在に方向を指示出来るようになるまで行います。

 

次に真直性と前進気勢を確認、強化しなければなりません。

停止、後退、前進、発進を5歩以上して両ハミを同じ強さで受け真っ直ぐに前進、後退ができれば真直であると言えます。

歪んでいると感じたら拳、肘、坐骨、膝、踵の左右の位置、力加減などを調節工夫して少しでも改善して下さい。

 

ここまでの事は、必ず完成させなくてはならないと言う事はありません。

毎日の運動の中で少しでも心掛け、わずかでも試すだけで馬は変わります。

あなたも変わります。

 

それから、速歩を始めて下さい。

両拳をできるだけ動かさずに安定させた状態で馬に両ハミを取らせリラックスして2節のリズムで安定した速歩が出来るまで大きく伸びやかな動きを意識して運動します。

 

次に駈歩です。

速歩がリラックスしてできていたなら、そのままの軽いタッチの手綱で穏やかな発進をします。

駈歩もリラックスして3節のリズムで安定したら一旦休憩して褒めながら常歩を入れると良いでしょう。

ここからは、少し詰めた運動へと入ります。

 

常歩での6m程度の巻き乗りを両手前繰り返しながら手綱を徐々に短くして行きます。

しっかりした内方姿勢で馬体が輪線上にシナらせ正確な円運動を描けるようになったら馬体のシナリはそのまま内方脚を強く使用して円を小さくして行きます。

外方の脚と手綱で外に壁を作り、前肢旋回に近い円となるまで小さくしたら前回の肩内の運動により収縮運動に入ります。

 

令和6年4月

       長谷川 雄二

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