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馬術入門(18)【~馬にたずさわる人全てが調教者~76】

長谷川雄二

2023/1/6

馬装を始めます。

馬が馬具を装着することで馬を傷つけるような事があってはなりません。

馬装する際には、その形状、締め具合、装着位置など確認しながら緩んだ時にどのようなリスクが発生するのか想像して丁寧に行って下さい。

ここでは一般的な馬具だけを取り上げています。

保護用の馬具は色々な物が有ります。

その馬にあった必要最小限の道具を使用することが大切です。

 

○肢部の保護:

この目的での馬具には、肢巻きとプロテクターが有ります。

肢巻きは腱への負担を軽減するサポーターの役目をします。

プロテクターは、外部からの衝撃を直接肢部に及ばないようにするために使用します。

腱に長い時間負担の掛かる馬場馬術の運動を行う際、あるいは肢部に外傷や腫れがある場合等の際は肢巻きの使用をお薦めします。

尚外傷がある場合は肢巻きの下巻きとしてゲルパイプやゲルシートを使用する必要があります。

これは外傷部に軟膏等の薬を塗った状態でも肢巻きやプロテクターを使用でき、しかも傷を保護することが出来ます。

 

○蹄部の保護:

一度でも踏み掛け等をした経験のある馬(それが放牧中での事だったとしても)はワンコを使用する事をお薦めします。

今まで踏み掛けしたことが無くても、良いトレーニングで日々馬の踏み込み具合は変化しています。

 

踏み掛けは、調教が進み後肢の踏み込みが良くなって来ると必然的に起こります。

踏み込みが良くなると後躯が沈み前躯が起揚してきます。

次に肩が起きてくる事で前肢の振りも大きくなり踏み込む後肢の動きと振りだす前肢の動きのタイミングが一致して踏み掛けをすることもなくなるので調教の過程によるものであれば全く問題ありません。

その他、四肢の動きやバランス、身のこなし方等を覚えるまでの調教過程に置いては起こり得る事ですので馬に怪我をさせないためにもできるだけリスクを減らすように考えて下さい。

 

令和5年1月

   長谷川 雄二

 

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