SPウィークの馬学講座①
お久しぶりです【SPウィーク】です
今まで競馬の話をずっとしてきましたが、今回はその競走馬や乗馬クラブの馬たちにも起こりうる馬のよくある病気についてお話したいと思います
馬学講座なんて偉そうなものじゃないんでよかったら見てください(笑)
第1回は【蹄叉腐爛】(テイサ フラン)と【蹄葉炎】(テイヨウエン)についてです。
【蹄叉腐爛】について
馬の蹄の裏で三角のようなところを蹄叉といいます。
その部分が腐敗することを【蹄叉腐爛】といい、かなりもろくなり腐敗臭がします。
この病気はよほどの重症でなければ命をおびやかすほどのものではなく、発症しても問題なく過ごせることがほとんどのようです。
しかし、非常に起こりやすい病気で馬房をしっかりと掃除していないと不衛生になり発症しやすく、また蹄の手入れを怠るとなりやすいです。
やはり、しっかりと馬房掃除をし蹄のケアをして馬たちには元気に過ごしてもらいたいですね
【蹄葉炎】について
馬の蹄の内部が壊死する病気で、命を落としかねない極めて危険な病気の1つです。
この病気は葉状層といわれる部位の血液循環が悪くなることで起きます。
例えば、骨折などで片足に負荷がかかり続けることによって末端の循環が悪くなることでも引き起こされます。
その他にも病気などによって末端の血液の循環が悪くなると起こりうる病気です。
痛みもひどく、ジンジンとひびく為、動くのを嫌がるようになります。
皆様はサンデーサイレンスをご存知でしょうか?(ディープインパクトのお父さん)
今の日本競馬があるのはサンデーサイレンスがいたからだとも言えるほどの大種牡馬ですが、このサンデーサイレンスが亡くなったのもこの病気が原因です
はじめての馬学講座でしたが、馬の蹄を中心に話をさせていただきました
乗馬クラブで初心者の方や馬のことはよく知らないという方もたくさんいらっしゃると思います。
なぜはじめに蹄の事をお話したかといいますと、馬にとって蹄は命ともいえるほど重要な部分なんです
馬の体重は種類にもよりますがサラブレッドなどは400~600kgほどあり、あの大きな体をあの細い脚で支えているんです
蹄や脚が故障など起こしてしまうとその他の脚で支えることになり、またその他の脚に負荷がかかりさらなる故障を招くという悪循環にもなりかねません
乗馬で頑張ってくれている馬たちの脚を一度ゆっくり観察してみてくださいケガをしていないかな?脚を気にするそぶりをしていないかな?
是非皆様もお気に入りの馬たちを労わりつつ可愛がってあげてくださいね
次回の馬学講座は【疝痛】(センツウ)についてお話したいと思います。
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