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流鏑馬(やぶさめ)を体験してみたい方へ!乗馬初心者、未経験でもできる?流鏑馬の歴史や体験コースについて

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2023/9/19

流鏑馬(やぶさめ)のイメージ

武士のような格好をし、走る馬に乗りながら、弓矢を打つ流鏑馬(やぶさめ)。

見ると、馬のスピードや迫力に「かっこいい!」とか「すごい!」という感想がでてくると思います。

ちょっと特別感がある流鏑馬ですが、最近ではスポーツ流鏑馬という競技ができ、より身近になってきました。

そんな流鏑馬を体験できることをご存知ですか。

ここからは流鏑馬の魅力と体験について説明します。

この記事で分かること

・流鏑馬(やぶさめ)とは?
・流鏑馬(やぶさめ)の魅力
・流鏑馬(やぶさめ)を体験してみよう!

流鏑馬(やぶさめ)とは?

流鏑馬(やぶさめ)のイメージ

テレビや神社のおまつりなどで流鏑馬(やぶさめ)を見たことがある人もいると思います。

流鏑馬は馬術と弓術を組み合わせたもので、疾走する馬上から鏑矢(かぶらや)と呼ばれる弓矢を打ち、3つの的に当てる日本の伝統武術であり、神の前で行う神聖な儀式でもあります。

流鏑馬の語源は定かではありませんが、古代においては、「馬的射(むまゆみいさせ)」「騎射(むまゆみ)」「矢馳せ馬(やはせむま)」といわれたようです。

それが矢馳せ馬(やばせめ、やばせうま)」と変化し、さらに「やぶさめ」といわれるようになり、その音の対して当てられた字が「流鏑馬」および「鏑流馬」になったと考えられています。

流鏑馬の歴史

鶴岡八幡宮のイメージ

流鏑馬の起源は古く、6世紀中ごろに遡ります。

552年に欽明天皇が国の内外の戦乱を治めるため、「天下平定・五穀豊穣」を祈願し、馬上から三つの的を射させた神事が始まりといわれています。

1187年には源頼朝が鶴岡八幡宮で開催したことをきっかけに、流鏑馬は神事・儀式の一環として広まりました。

そしてそれ以降、流鏑馬は武士にとって欠かせない武術となり、各地の神社で流鏑馬が行われるようになりました。

しかし戦国時代になると鉄砲を使ったり集団戦となり、個人武芸である流鏑馬は衰退していきました。

ところが江戸時代になると八代将軍・徳川吉宗の命によって武士たちは流鏑馬の研究・稽古をするようになりました。

そして1728年には、吉宗が子供の病気の治癒祈願を目的として流鏑馬を高田馬場にて奉納しました。

それ以降、徳川家の厄除けや祈願のため、流鏑馬は神事として頻繁におこなわれるようになり、武家社会の中に流鏑馬が再び根付いていきました。

流鏑馬(やぶさめ)の魅力

流鏑馬(やぶさめ)のイメージ

流鏑馬の魅力といえば馬が疾走するスピード、馬や騎手の装束、そして弓術ではないでしょうか。

どれも現在ではなかなか目にすることはなく、非日常を味わうことができます。

ここからはそれらの魅力を少し詳しく説明します。

迫力満点のスピード感

流鏑馬(やぶさめ)のイメージ

弓矢を打ち、的に当てることを想像してみると難しそうに感じませんか。
しかもそれを走っている馬に跨ったまま弓矢を打つなんて、すごい技術ですよね。

特に乗馬経験者なら、その技術のすごさを理解できるのではないでしょうか。
また初心者の方なら、「あの走り方は何?」と気になるでしょう。

馬のスピードは常歩(なみあし)・速歩(はやあし)・駈歩(かけあし)の三種類に分けられます。

乗馬を始めると馬に乗って常歩の練習から始めます。
そして次第に速歩・駈歩の練習をします。

実際に駈歩ができるようになるまでには、それなりの練習時間と経験が必要になります。

実は流鏑馬での迫力ある走り方は、この中のどれでもありません。

流鏑馬では襲歩(しゅうほ)またはギャロップという全速力の早さで馬を走らせます。
その速度は1分間で1000m以上進むといわれています。

間近でその走りを見るだけでも、その迫力に驚くことでしょう。

日本古来の武芸ならでは!馬や騎手の装束

流鏑馬(やぶさめ)のイメージ

流鏑馬をする馬や騎手の装束も、普段目にすることはない、独特の物ですよね。

流鏑馬は神事でもあるため、服装や所作などに作法があります。

騎手の服装は、武士が狩りをするときの衣装が基本になっています。

頭には萎烏帽子(なええぼし)を付け、綾藺笠(あやいがさ)を被り、服は動きやすいもので平安時代の簡素な装束である水干(すいかん)や、後世に発達した直垂(ひたたれ)などを着用します。

その上から、左腕には弓を射るとき、袖が弦に当たるのを防ぐための射籠手(いごて)、腰から足全体は狩りや旅の最中に足を守るための行縢(むかばき)を纏います。

最後に武具としての太刀、矢を入れるための箙(えびら)を吊して、手に弓を持ちます。

馬の装束も神事にふさわしい物になっています。

そしてここでのポイントは鞍です。
乗馬に使う鞍とは違い、和鞍を使います。

和鞍は木製でもちろん形も違います。
また鐙も和鐙という足を包むような大ぶりなものを使っているのです。

流鏑馬(やぶさめ)を見るには?

神社のイメージ

馬に興味のある方、武芸や歴史に興味のある方など、この記事を読んでいる方の中には流鏑馬を見てみたい方も多いのではないでしょうか。

流鏑馬は各地の神社でおこなわれる神事のため、多くの場合「祭り」のイベントのひとつとして行われています。

特に有名なのは、神奈川県鎌倉市の「鶴岡八幡宮」、東京都渋谷区の「明治神宮」です。

流鏑馬(やぶさめ)を体験してみよう!

「見るだけでなく、やってみたい!」
そんな方向けの流鏑馬の体験プランを用意している牧場や乗馬クラブがあるのをご存知ですか。

是非、時代を超えて武士になってみてはいかがでしょうか。
WEBサイト等で検索してみてくださいね。

初心者でも体験できる?

流鏑馬(やぶさめ)のイメージ

ここで、「体験してみたいけれど不安」「乗馬も弓道も未経験だけれど、できる?」という疑問がでてくるのではないでしょうか。

嬉しいことに、「乗馬も弓道も未経験!」という方でも体験できる施設があります。
講師の方が丁寧に指導してくださるので、安心して楽しめますよ。

「体験したいけれど、できる?」と不安があったら、まずは施設に問い合わせてみましょう。

体験に必要な道具や費用について

体験に必要な道具については大抵はレンタルできますが、事前に確認しておくことが重要です。

金額は施設や体験プランにより異なりますが、1日のプランが17000〜25000円ほどになります。

その他、弓矢や衣装のレンタル代、事故に備えた1日スポーツ保険の加入料金が必要になることがありますので、詳しくは各施設に確認してみましょう。

まとめ

昔からの神事が今も伝承され残っている流鏑馬。
各地の神社のお祭りなどで見ることができます。

また、「見るだけでなく体験したい!」「未経験だけれどやってみたい!」そんな方々も体験できるプランを用意している牧場や乗馬クラブもあります。

気になる方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
普段の乗馬とは違う発見が得られるかもしれませんよ。

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