ポニーライダー技能検定とは?審査方法や受けられる場所について
子どもが乗馬を始めたけれど、何をできるようになればいいのか分からないという親御さんも多いのではないでしょうか。
そんなみなさんには、ポニーライダー技能検定がおすすめです。
1級〜5級まであり、馬の世話や馬との触れ合いから駈歩発進まで一歩ずつ、基本をマスターすることができるように設計されています。
今回はポニーライダー技能検定について、ご紹介します。
この記事で分かること
・ポニーライダー技能検定の審査方法
・どこで受けられる?
・各級の審査内容
ポニーライダー技能検定とは?
全国乗馬倶楽部振興協会のポニーライダー技能検定は中学生以下の子供を対象として、147cm以下の馬(ポニー)を使用して実施します。
馬とのふれあいをとおして、子供が目標を持って心身を高めることを目的としたライセンスです。
1級〜5級まであり、認定されると級ごとのオリジナルバッジが進呈されます。
審査料はどの級でも3,300円です。
ポニーライダー技能検定の審査方法
全国乗馬倶楽部振興協会が認定をしている指導者が審査項目にそって審査します。
審査項目は各級によって違いますが、いずれもごく一般的なもので、特別難しいものではありません。
ポニーライダー技能検定はどこで受けられる?
全国乗馬倶楽部振興協会に登録されているポニーライダー認定検定実施施設にて受験することができます。
実施施設は全国乗馬倶楽部振興協会のホームページの「全国の乗馬クラブ」より、「ポニーライダー認定検定実施施設」にチェックを入れて検索し、お近くの施設を見つけてください。
各級の内容をご紹介!
審査基準には、取扱技能、厩舎作業技能、騎乗技能の3つがあり、級ごとに求められる技能が設定されています。
取扱技能では馬の手入れや世話に関する技能、厩舎作業技能では、馬房掃除や給餌などの作業に関する技能、騎乗技能は乗馬の技術に関する技能の習得が求められます。
ここからは、各級の審査基準を詳しくみていきましょう。
ポニーライダー5級(グリーン)
5級は乗馬を始めたばかりの子供でも最初に挑戦できるライセンスで、乗馬をする上で習得することが必要な基本的な技能として求められます。
5級に求められる技能は以下のとおりです。
【取扱技能】
・馬に触れる
・にんじんをあげる
・ブラシ掛け
・蹄の手入れ
・手入れ道具の準備と片付け
・馬を曳ける
【厩舎作業技能】
・掃き掃除
・馬房掃除の道具の場所や使い方を把握している
・馬房掃除
【騎乗技能】
補助の有無にかかわらず、常歩で一定時間騎乗できる
乗馬を始めた子供には難しそうなことばかりですが、取扱技能と厩舎作業技能では大人のサポート(補助)を受けることができるため、心配ありません。
この級では、補助を受けながら、基本的なことを一通りできることを目標としています。
合格したらグリーンのバッジをもらえます。
ポニーライダー4級(パープル)
4級に合格するためには、少しずつ一人でできることを増やしていかなくてはなりません。
厩舎作業技能については、5級と違い、一人でできることが求められます。
【取扱技能】
・ブラシ掛け
・蹄の手入れ
・馬を曳ける
・馬に無口を付け、馬房より引き出し、蹄洗場に繋ぐ
「馬に無口を付け、馬房より引き出し、蹄洗場に繋ぐ」については、補助を受けることができますが、それ以外の技能については、一人で実施できることが求められます。
【厩舎作業技能】
・掃き掃除と馬房掃除
いずれも補助を受けることができません。
【騎乗技能】
・常歩の発進、停止
・常歩で左右に回転するなどの簡単な操作
騎乗技能については、補助を受けることができます。
4級に合格するとパープルバッジがもらえます。
ポニーライダー3級(イエロー)
3級では、より実践的な知識やスキルが問われます。
取扱技能は補助付きではあるものの、馬装の基本である装鞍や装勒をできるようになることが求められます。
【取扱技能】
・装鞍と装勒
いずれも補助を受けることができます。
【厩舎作業技能】
・飼料の種類を把握している
・馬の餌を作れる
・給餌
馬の餌作りと給餌については補助を受けることができます。
【騎乗技能】
・常歩の発進・停止
・常歩で左右に回転するなどの簡単な操作
いずれも補助を受けることはできません。
3級に合格すると黄色のバッジがもらえます。
ポニーライダー2級(レッド)
2級では自分で馬を馬房から出して、馬装をして馬場まで連れていくことができなくてはなりません。
この級では、乗馬をするために必要な馬の取り扱いやお手入れはほとんど一人でできるようになることが目標です。
【取扱技能】
・馬房より馬を引き出し、馬装して馬場まで連れ出す
・頭絡の脱着の時にハミを正しくはずすことができる
いずれも補助を受けることはできません。
【厩舎作業技能】
・馬の餌を作る
・給餌
・馬具の名称を言える
・頭絡、鞍のメンテナンス
頭絡と鞍のメンテナンスについては、補助を受けることができますが、それ以外は一人でできるようにならなくてはなりません。
【騎乗技能】
・騎乗前に鐙を合わせる
・速歩の発進、速歩から停止
・速歩で左右に回転するなどの簡単な操作
・調馬索で、軽速歩ができる
「速歩の発進、速歩から停止」と「速歩での簡単な操作」については補助を受けることができます。
2級に合格すると赤いバッジがもらえます。
ポニーライダー1級(ブルー)
1級はポニーライダー認定検定の最上級です。
1級に合格できれば、基本的に馬の扱いや厩舎作業は一人でできるようになります。
騎乗技能では、駈歩発進までできるようになります。
【取扱技能】
・馬の扱いが全てできる(馬装、手入れ、馬具、給餌等)
【厩舎作業技能】
・厩舎作業が一通りできる
・頭絡、鞍のメンテナンス
【騎乗技能】
・一人で乗馬下馬ができ、騎乗して鐙を合わせる
・速歩の発進、速歩から停止
・速歩で左右に回転するなどの簡単な操作
・軽速歩
・軽速歩~速歩(正反動)への移行
・駈歩発進
いずれも補助を受けることができません。
1級に合格すると青いバッジがもらえます。
1級に合格するころには、馬に対する恐怖心もなくなって乗馬を楽しめるようになっているでしょう。
まとめ
今回は全国乗馬倶楽部振興協会が認定しているポニーライダー認定検定をご紹介しました。
合格を目指しながら、馬と仲良くなりながら、乗馬技術も向上させることができます。
乗馬は始めたけれど、具体的な目標を見つけられないというお子さんにはぴったり。
是非、ご検討ください。
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