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扶助と柔軟運動の強化トレーニング【~馬にたずさわる人全てが調教者~52】

長谷川雄二

2021/1/12

前回の蛇乗りを利用する運動のレベルを1ランク上げることでも更なる扶助と柔軟の強化が望めます。

 

1.蛇乗りの湾曲数を増やす事。
湾曲部分の直径を普通の巻乗りで行うのであれば6mで行います。
ですから馬場馬術の蹄跡で行うのであれば長蹄跡が60mですので最大で10湾曲の蛇乗りとなります。
蛇乗りで気を付けなければならないのは、湾曲の後の短蹄跡での直線です。
いかにスムーズに馬体を屈曲状態から真直にして馬を真っ直ぐに進められるか、またその逆に、いかにスムーズに馬体を真直状態から屈曲させて輪線上に進められるかです。

 

2.湾曲を作る位置を長蹄跡に到達する手前、馬場馬術の蹄跡であれば20mの4分1、つまり5m手前のクォーターラインを想定して60m×10mの内で蛇乗りを行うのです。
この図形では、直線が4mしか無いので真っ直ぐからの切り替えがよりスムーズにスピーディーに出来なければなりません。

 

3.【2.】が上手く行くようであれば更に湾曲に入る位置を近づけ早い切り替えが出来るようにレベルを上げることもできます。

 

4.【3.】まで人馬共に楽に出来るようなら、元の大きさの蛇乗りをしながら
①直線上で右手前の湾曲であれば右肩内をします。中央線上で真っ直ぐに戻し次の湾曲へ移行します。
②①と同じように右肩内をして中央線上で左肩内に切り替えて次の湾曲へ移行します。
③更にレベルを上げると肩内のままで湾曲に入り前肢旋回に近い回転動作で小さくユーターンするように直線上をそのままの内方姿勢で肩内中央線上で姿勢を切り替えて肩内、再び次の湾曲で前肢旋回に近い回転、これを何度か繰り返し行います。

 

以上までのレベルをしっかり出来るようであればMクラスの運動はかなりスムーズにこなせると思います。

 

 

令和3年1月
  長谷川 雄二

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