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乗馬から馬術へ【~馬にたずさわる人全てが調教者~58】

乗馬と馬術の大きな違い

 

・乗馬では自転車のハンドルをきるように拳を開いたり押したり、また自身のバランスを傾けて馬のバランスを変えることで行きたい方へ向けていました。
推進動作も踵で蹴って馬を脅かしハッとさせて馬がビックリして前に動くような出し方をしていました。

停止も拳を強く握って引っ張れば止まる。
また、円運動では後躯を外へ振って回ろうがその逆に前躯を振って回ろうが円運動あるいは、回転さえすればOKでした。

 

・馬術では人つまり騎乗者も馬もバランスを崩すこと無くあらゆる運動を出来なければなりません。

騎乗者は自身が乗っているもの自体の形を変える。
つまり馬に姿勢を変えさせる。騎乗者の動作により馬が馬体を前後、左右へシナル事を求めるのです。
更に脚(騎座)の使用により馬体を動かしている要である後肢の踏み込む方向を調整することが必要です。
これらの動作を可能にする為には手綱の受け止めと拳のわずかな動きが出来なければなりません。
つまり、自転車や車のようにタイヤの向きを変えてコントロールするのではなく、自転車や車自体を曲げてコントロールしていると考えて下さい。

 

令和3年7月
長谷川 雄二

 

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